番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

立ちくらみ

今日のドクター

福井県内科医会幹事
髙野誠一郎先生

病気説明

立ちくらみとは座っている状態から急激に立ち上がったときなどに血圧が下がり、目の前が暗くなったり、ふらふらして倒れたりする現象のことです。立ちくらみは正確には起立性低血圧と言い、立ち上がった時に収縮期の血圧が20以上下がり、症状が酷いと60近く血圧が下がる場合もあります。私たちの体は通常、自律神経が働き血圧の低下を防いでくれますが、何らかの原因で自律神経の働きが悪くなると立ちくらみが起こりやすくなります。意識が無くなり倒れると頭を打つ場合もありますので予防を心がけて下さい。

意外と知らない?対処法
立ちくらみには他の病気が隠れている場合があります
立ちくらみは糖尿病やパーキンソン病で自律神経障害が見られる場合に起こりやすくなります。また、心不全やもともと血圧が低い人、高血圧の薬が効きすぎて血圧が下がっている場合も起きやすくなります。立ちくらみは誰でも一度は経験した事のある身近な状態ですが酷い場合には意識を失う事がありますので、原因となる病気の治療が予防になりますし、体調管理や脱水状態にも注意し、急激に立ち上がらないようにしたり、長時間体を動かさず立ちっぱなしでいることも避けると良いでしょう。
立ちくらみが出たら無理をせず座って休みましょう
立ちくらみは血圧が低下し脳の血液が不足して起こりますので、しゃがむことによって血圧低下を防ぎ正常な状態に戻す事が出来ます。立ちくらみの怖いところは転倒して骨折をしたり頭を打ったりする事ですので、しゃがむことによって転倒自体を防ぐことにも繋がりますので、気分が悪いと感じたら座って体を休めるようにすると良いでしょう。
まとめ
立ちくらみは、症状が酷い場合、お薬もありますし、他の病気が原因の場合には病気の治療も予防になりますので、主治医とよく相談をして治療を行うと良いでしょう。
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