番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

角化症

今日のドクター

日本皮膚科学会専門医
長谷川稔先生

病気説明

角化症とは簡単に言うと皮膚の角質層が厚く硬くなる疾患の事です。皮膚の病気はたくさんありますが、その中でも皮膚が硬くなっていく物をまとめて角化症と呼びます。皮膚が硬くなる原因はそれぞれの病気によっても変わってきますが、先天的な遺伝性の角化症と外部からの刺激などによって引き起こされる、後天性の角化症とがあります。先天性の角化症には、魚鱗癬という、いわゆる鮫肌とも呼ばれるような乾燥してざらざらした皮膚を示すものも含まれます。後天性の角化症には患者数が増加傾向にあり皮膚の炎症を伴う『乾癬』という皮膚が赤く盛り上がり表面の皮膚が剥がれ落ちる病気があります。

意外と知らない?対処法
うおのめ は痛みが出たら早めに病院へ
炎症を伴わない角化症のひとつとして『うおのめ』や『たこ』も含まれています。『うおのめ』や『たこ』は慢性的な物理的圧迫(例えば歩いている時に骨の一点に体重がかかっているなど)があると、その刺激から守る為に皮膚が厚くなっていきます。『たこ』は皮膚の表面が厚く盛り上がっていきますが『うおのめ』は皮膚に食い込む様に厚くなった皮が形成されていきます。皮膚に食い込んで行くため中央に芯の様な物が見え、これが歩いた時に骨に当たり痛みを伴う事があるので、痛みが出たら早めに病院を受診して下さい。
かかとを軽石で削る場合は注意が必要
かかとが硬くなっていくのも身近な角化症のひとつですが、皮膚が硬くなったからと言って不用意に軽石で削りすぎることは、皮膚を傷つけたり、かえって刺激を与え更に皮膚を硬くさせることに繋がりかねません。かかとが固くなった場合、角質を柔らかくする薬を使う方が良いですので、不用意に軽石で削りすぎないよう注意し、気になるようでしたら医師に相談下さい。
まとめ
身近な角化症の『うをのめ』や『たこ』は歩き方や姿勢に関係しますので、日頃からの姿勢や歩き方、履いている靴などにも注意し、もしも痛みが強くなってきたり酷くなってきた場合、必ず皮膚科医にご相談下さい。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP