番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

胆石

今日のドクター

福井県外科医会
廣瀬由紀 先生

病気説明

胆石とは肝臓や胆嚢、胆管に出来る結石の事で、いろいろな要素が絡み合って肝臓から出た胆汁のコレステロールなどが結晶化して石になります。胆石の多くは胆嚢内に出来る胆嚢結石です。症状がない場合が多く、それを「無症状胆石」サイレントストーンと言いますが、このような何の症状が無くても胆石を持っている方は多くいると言われています。人間ドックや他の病気から偶然、胆石が見つかることが多いのですが、脂っこい物を食べた時に胆嚢が胆汁を押し出すために収縮する事で、痛みが出やすくなりますので注意して下さい。

意外と知らない?対処法
胆石と尿管結石は関係ありません
胆石を持っている方は、良く尿管結石との関係を心配されますが、胆石と尿管結石は原因も成分も違いますので全く関係有りません。胆石は肝臓で作られた胆汁が腸に流れる際に、その胆汁のコレステロールなどが結晶してできるものです。一方、尿管結石は腎臓で作られた尿の中のカルシウム等が固まって出来ますので、お互い関係は有りませんし、胆石を持っている方は尿管結石を心配する必要は無いという事を理解して下さい。
胆石は自然に消えることはありません
胆石は尿管結石とは違い体外に排出されることはほとんどありませんので、自然に胆石が消えることはありません。胆石が見つかり痛みなどの症状がある場合には薬や超音波療法、手術療法があります。一般的には手術によって胆嚢を摘出する事が望ましく、胆嚢を摘出しても、胆管の出口にあたる括約筋などが胆汁の調整をしてくれますので支障はありません。胆石は長い時間をかけて生成されるわけでは無く、およそ3日で結晶化するとも言われておりますので、薬や超音波で治療をした場合、すぐに再発の可能性もありますので、胆嚢の摘出が最適な治療になります。
まとめ
自覚症状が無くても胆石を持っている方は結構多くおられますが、放っておくと炎症を起こして重篤な状態になる事もありますので、痛みを感じたら我慢をせず病院を受診するようにして下さい。
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