番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

今日のドクター

福井県外科医会
五井孝憲 先生

病気説明

痔とは、お尻の病気の中でも一般的な病気ですが痔には大きく分けて3つの種類があります。ひとつは痔の中で最も多く、おしりの血行が悪くなり周辺の毛細血管がうっ血してこぶ状になる、一般にいぼ痔と呼ばれる『痔核』次に肛門の皮膚が切れたり裂けたりして起こる切れ痔と呼ばれる『裂肛』最後は肛門の中とお尻の皮膚にトンネルが出来、そこに膿が溜まることで発熱や痛みなどの症状がでる『痔ろう』です。特に痔に悩むおよそ7割の方は痔核と言われており、一般的な症状ですので、ひとりで悩まず医師に相談するようにして下さい。

意外と知らない?対処法
痔に男女差はありません
痔は中年男性の病気というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は痔にかかっている方の男女差はほとんど無く、20代から30代の若い女性の方でも痔に悩んでいる方は珍しくありません。痔は肛門部に負担がかかる事により起こりやすくなりますが、女性は便秘に悩む方も多く、排便時に力むことで肛門部を刺激し『切れ痔』や『いぼ痔』を起こしやすくしてしまいます。便秘の解消には生活習慣の改善も大事ですし、座ったままや立ったままなど、長時間同じ姿勢でいる事を避け血の流れを良くすると良いでしょう。
お酒を飲むと痔が悪化しやすくなります
痔の中でも一番多い痔核(いぼ痔)は肛門周辺の毛細血管がうっ血して起こります。アルコールには血管を拡張させる働きがあり、それによって肛門周辺の血流量が増えるため、うっ血がひどくなり、痔を悪化させる事につながってしまいます。逆にお風呂に入り体を温めることは体全体の血行を良くするので、痔に良い事と言えます。肛門に負担をかけない良い便を作るためには食物繊維が大事ですので、野菜や果物、キノコ、海草、イモやマメなどバランス良い食生活にも気を付けるようにして下さい。
まとめ
現在、痔は坐薬や軟膏などの薬でほとんどの場合は治ります。しかし酷くなると手術になってしまう事もありますので、痛みがある場合や気になる症状がある場合、医師に相談すると良いでしょう。
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