番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

排尿障害

今日のドクター

日本泌尿器科学会認定専門医
小林忠博先生

病気説明

排尿障害とは様々な症状があります。尿の回数が多い頻尿や夜間頻尿、急な尿意が起こり、尿がもれそうになる尿意切迫感、尿の勢いが弱い尿勢低下や、排尿後、尿が残った感じがする残尿感などがあります。
原因として脳や脊髄など神経性の病気や、尿路の異常があります。尿路の異常の主なものとしては男性であれば前立腺肥大症、女性であれば過活動ぼうこうや骨盤底筋がゆるみ臓器が下がる骨盤臓器脱、などがありますので、排尿のトラブルがある方は医師に相談するようにしてください。

意外と知らない?対処法
前立腺肥大症は高齢の方に多い病気です
前立腺とは男性のぼうこうの出口の尿道を取り囲んでいる臓器で、それが大きくなると尿道が圧迫され、排尿障害が起こるものです。この前立腺は年齢が高くなるにつれて大きくなっていきますので、前立腺肥大症は高齢の方に多い病気です。
前立腺肥大症の中には『尿が溜まっているにも関わらず排尿が出来ない』という尿閉の状態になり、腎不全を起こしてしまうことがあります。前立腺が肥大していても排尿に支障をきたしていなければ問題はありませんが、気になる症状がある場合は医師に相談するようにしてください。
肥満は排尿のトラブルを起こしやすくしてしまいます
肥満は尿のトラブルを引き起こす重要なリスク因子と考えられていますので、生活習慣に注意し、肥満には気をつけるようにしてください。
成人の場合の正常な排尿は、1回の排尿量が200~400mL、1回あたりの排尿時間が20~30秒程度、1日の排尿量が1000~1500mL、1日の排尿回数が5回~7回ほどで、排尿間隔は3~5時間ほどです。
正常な値を超えて自身の排尿に異常を感じましたら自己判断はせず、きちんと医師に相談するようにしてください。
まとめ
尿のトラブルは身近な悩みです。ひとりで悩まず医師に相談し、相談の際には排尿日誌として、排尿の時刻や1回排尿量などを記録しておくと良いでしょう。
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