番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

突発性難聴

今日のドクター

日本耳鼻咽喉科学会
福井県地方部会
岡本昌之先生

病気説明

突発性難聴とは、もともと正常に聞こえていた耳が、明らかな原因が無いにもかかわらず、突然聞こえなくなる病気のことです。通常は左右どちらかの耳に起こる場合がほとんどですが、症状として、耳が詰まった感じの耳閉感や、耳鳴りを伴うことが多く、障害の程度が強いと『めまい』を強く起こすこともあります。県内でも年間約200人が発症している病気ですが、突発性難聴は、はっきりとした原因がわかっておらず、内耳の循環障害やウイルス感染が原因のひとつと考えられている病気です。

意外と知らない?対処法
適切な治療が大事になります
突発性難聴ははっきりとした原因がわかっているわけではありませんが、障害された内耳に対して治療を行うことになります。手術で聴力を改善することは出来ないので、薬や点滴で治療を行うことになりますが、突発性難聴の治療は、内耳の炎症を抑えるステロイド治療、循環障害を改善させる目的の循環改善剤や、ビタミン剤での治療を行い、身体的な安静や大きな音を避ける聴覚系の安静や場合によっては高圧酸素療法が用いられる事もあります。治療法が無い病気ではありませんから、病気を理解し、適切な治療を受けるようにしてください。
早期に治療を開始してください
突発性難聴は発症してから治療を開始するまでの時間が、遅ければ遅いほど、治る可能性が低くなってしまう病気なので、早期に治療を開始することが非常に重要です。突発性難聴はおよそ30%の方が治っている病気ですが、症状が改善しても以前より聴力が悪くなる方や、まったく病気が治らない方もいらっしゃいます。発症しても『聞こえにくくなっただけ』と思って放置する方もいますし、治療を開始するまでの時間が遅くなるにつれて、だんだんと治る可能性も低くなってしまいますので、発症したら最低でも7日以内には治療を開始するようにしてください。
まとめ
突発性難聴はお話したように突然誰にでも発症する可能性があります。治療を開始する時期が遅いほど治る可能性も低くなってしまいますので異常を感じたら早く受診をするようにしてください。
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