番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

腎臓の働き

今日のドクター

日本腎臓学会腎臓専門医
糟野健司先生

病気説明

腎臓は私たちが生きていく上で大切な臓器で、尿の素から必要なものは再吸収し、不要なものは尿として捨てています。つまり、体の中のいろんな成分の在庫管理とゴミ掃除を同時にしている臓器と言えます。糖尿病や高血圧などが原因で腎臓が悪くなり、人工透析になる方が1990年代に比べておよそ3倍近くになっています。また、現在一年間で1兆5千億円の費用が人工透析に使われています。人工透析になるリスクを減らすためにも、腎臓に負担をかけないようにしましょう。

意外と知らない?対処法
メタボに気をつけましょう
メタボリック・シンドロームと腎臓の働きというのは実は深い関わりがあり、メタボになると血圧が高くなり、腎硬化症という腎臓の病気になって人工透析になるリスクが高くなります。また、メタボは糖尿病に繋がりやすく、糖尿病の3大合併症のひとつである糖尿病性腎症から人工透析になるケースが非常に増えています。つまりメタボを予防すれば高血圧や糖尿病の予防になり、メタボの予防が人工透析の予防にもなりますので、メタボを予防し、高血圧や糖尿病にならないように注意してください。
不規則な生活習慣に注意
食事を抜くことは、不規則な食事になり、かえってお腹が空いて食べ過ぎることにつながってしまいますので、食事を抜くことはメタボの予防にはなりません。メタボの予防には、『規則正しい生活習慣』が大切です。規則正しい生活習慣とは、決まった『時間』に決まった『量』の食事を摂ることと言えます。好きな時に好きなだけ食べるというような不規則な生活を続けていると、薬も飲んだり飲まなかったりという事になります。喫煙や運動不足も透析のリスクとなりますので注意して下さい。
まとめ
現在、人工透析になる方が非常に増えています。メタボを減らせば、人工透析のリスクを減らすことになりますので、生活習慣に気をつけて、メタボ対策を心がけるようにしてください。
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