番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

胸焼けの原因かも?逆流性食道炎について

今日のドクター

日本消化器外科学会専門医
田畑信輔先生

病気説明

逆流性食道炎とは、胃酸や食事などが逆流する事で起こる、食道炎の事をいいます。通常、食道と胃のつなぎ目には逆流を防ぐ機構がありますが、何らかの原因によって、逆流を防止する機能が低下することで起こります。若い方から高齢の方まで幅広く発症しており、症状としては胸焼けや口の中が酸っぱく感じる呑酸(どんさん)などの症状がありますので、自覚症状がある方は医師に相談し検査を受けてください。

意外と知らない?対処法
ゲップがよく出ることがあります
ゲップは胃の中の空気が逆流して起こる症状なので、逆流性食道炎の場合、ゲップがよく出る、ということがあります。食道炎の症状は他に、お腹のはり、吐き気、喉の違和感やつかえ感、咳、息苦しいなどの様々な症状があります。12個の項目で自己診断を行う、Fスケール問診票などもありますので、気になる方はこういったセルフチェックを行うと良いでしょう。
再発しやすい病気です
逆流性食道炎の症状は胃酸の逆流が症状の原因であることが多い為、治療は、胃酸の分泌を抑える薬を服用し、食道に炎症が起こらないようにします。ただし、胃酸の逆流を防ぐ機構自体を治すわけではないので、生活習慣を改善しないで内服を中止すると再び逆流しやすく、再発しやすいと言えます。再発を繰り返していると、食道に潰瘍ができたり、食道がんのリスクが高くなる場合もありますので、きちんと治療を行うようにしてください。
まとめ
逆流性食道炎は、薬を服用し症状が治まると、すぐに薬を止めてしまう方が多くいらっしゃいますが、再発も多い為、必ず医師の指導の下、生活習慣の改善と治療を続けるようにしてください。また、再発を繰り返す方や、内服しても症状改善のない方の中で、肺炎などの合併症を起こす場合には特に注意が必要なので、きちんと検査、治療を受けるようにしてください。
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