番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

白血病について

今日のドクター

日本血液学会認定血液専門医
松田安史先生

病気説明

白血病というのは簡単に言うと血液の『がん』なんです。血液というのは骨髄の中で作られて、赤血球や血小板、白血球というものになっていきますが、この血液を造る細胞が『がん』化して、赤血球や白血球など正常な血液を作ることができずに、どんどんと異常な血液が増えていく病気と思ってください。正常な血液が減ることで動悸・息切れといった貧血症状や、風邪が長引くとか、血小板が減ることで血が止まらないといった症状が出ることもあります。白血病は発見が遅くなると様々な合併症が出現してきてしまうのでこの様な徴候を感じたら早めに医療機関を受診することが大切です。

意外と知らない?対処法
高齢の方に多い病気です
白血病と言うと、若い人に多いというイメージを持たれている方って結構いらっしゃるのですが、実際、白血病の発症は高齢の方に多く、50歳以降で急増する病気です。白血病は血液を造る細胞のDNAが傷つく事で起こり、高齢の方ほど傷ついたDNAというのが蓄積されて行きますので、白血病も起こりやすくなってきます。よく聞かれる事ですが、白血病は遺伝で起こる病気ではありません。
タバコを吸うことはリスクを高めます
タバコを吸うことは全ての『がん』のリスクを高めてしまい、白血病も同じようにタバコを吸うことで発症のリスクが上がります。タバコに含まれる有毒な物質が血液に溶け込み、DNAを痛めてしまうことが原因なので、いろいろな病気を予防するためにも、タバコはやめるようにしましょう。白血病は、以前はなかなか治らない病気でしたが、今は良いお薬も出てきていますし、今後もどんどん治療が発展する可能性のある病気ですから、現在闘病中の方も、希望を持って一緒に頑張りましょう。
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