番組紹介
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子宮がんについて
2016.08.22(月)放送
今日のドクター
日本産婦人科学会 産婦人科専門医
品川明子先生
病気説明
子宮がんとひと口に言っても大きく分けて子宮の入口付近に出来る子宮頸がんと、子宮の奥の方に出来る子宮体がんと、2つのがんがあります。この2つのがんは発症しやすい好発年齢も原因も全く違います。
子宮頸がんは20代にも増えてきているがんで、そのほとんどがヒトパピローマウイルスの感染が原因と言われています。
一方で子宮体がんは、40代以降から増加し50代でピークを迎えるがんで、ホルモンバランスの乱れが原因になっていると考えられています。今回は若い方に多い子宮頸がんについてお話しします。
意外と知らない?対処法
- 初期症状はありません
- 子宮頸がんのほとんどはHPVウイルスに感染することで起こるのですが、感染自体はまれではなく、多くの場合、感染しても自然にウイルスが排除されています。ウイルスの排除がうまくいかず、長い間持続感染をすることでがんに進行していくのですが、初期にはほぼ症状が出ないんです。ですから症状が出てきた頃には、がんがある程度進行していることが多いです。
子宮頸がんでよくみられる症状は、おりものの増加、性交時の出血ですが、下腹部痛、腰痛などもありますので、気になる症状がある方は出来るだけ早く病院を受診して欲しいと思います。 - 子宮がん検診を受けましょう
- 欧米諸国の子宮がん検診受診率は7~8割ほどあるのに対し、日本人の受診率は3割台しかなく、さらにその中でも、子宮頸がんが発症しやすい20代30代の方の受診率は2割台ともっと低くなっています。
子宮頸がんは早い段階で発見出来れば、子宮を残せるような手術が出来、妊娠や出産も可能ですから、早期発見の為にも検診を受けて欲しいと思います。
子宮頸がんの検診は1・2分程度で終わります。痛みは基本的にはほとんどないので、リラックスして受けていただきたいです。数分の検診でがんが予防できる子宮頸がん。早期発見の為に、2年に一度は子宮がん検診を必ず受けるようにしてください。
過去の放送
- 2017年04月24日(月)放送胃がんについて
- 2017年04月10日(月)放送すい臓がんについて
- 2017年04月03日(月)放送子宮内膜症について
- 2017年03月27日(月)放送痛風について
- 2017年03月20日(月)放送慢性気管支炎について
- 2017年03月13日(月)放送不整脈(心室細動)について
- 2017年02月27日(月)放送首のヘルニア
- 2017年02月20日(月)放送「低温やけど」について
- 2017年02月13日(月)放送「目もらい」について
- 2017年02月06日(月)放送「花粉症対策について」について
- 2017年01月16日(月)放送過活動ぼうこうについて
- 2016年12月26日(月)放送C型肝炎について
- 2016年12月19日(月)放送C型肝炎とは
- 2016年12月05日(月)放送腸閉塞について
- 2016年11月21日(月)放送肺がんについて
- 2016年11月14日(月)放送糖尿病について
- 2016年11月07日(月)放送「糖尿病」について
- 2016年10月24日(月)放送インフルエンザ対策について
- 2016年10月17日(月)放送水虫について
- 2016年10月10日(月)放送乗り物酔い対策について