番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

うつ病について

今日のドクター

日本精神神経学会
専門医指導医 小俣直人先生

病気説明

うつ病については、気分の落ち込みがいつまでも続く、好きなこともしたくない、物事に集中できない、過度に自分を責めるなどの精神的な症状に加えて、疲れやすい、眠れない、食欲がなく体重が落ちるなどの身体的な問題も生じる病気です。
一過性の問題ではなくて、症状は短くても数週間以上にわたってほとんど毎日認められます。誰にでも起こりうる可能性のある病気なので、みなさんにはもっと、うつ病についての知識を広げて欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
几帳面な人は気をつけましょう
のん気でいい加減ならうつ病にならないというわけでは決してありませんが、うつ病になりやすい人と言われているのは、神経質で物事を考えすぎたり、真面目で几帳面で、自分のことより他人を優先したりするような人です。
しかし、このような性格は本来であればしっかりと計画を立てる、役割を果たそうとする、相手に気を遣うなど、望ましいところが沢山あります。性格を無理に修正する必要はなくて、過度にまじめになりすぎないようにするのが良いでしょう。
会社は辞めないようにしてください
うつ病になると『役割が果たせず迷惑をかけている』『自分は必要とされていない』など物事を悲観的に考えて、仕事を辞めることを考えてしまう方もいます。
しかし、うつ病は必ずよくなります。悲観的な判断で行動してしまうと、よくなった時に『辞めなければよかった』など後悔することが多いので、仕事は辞めずに『休職』という形でしばらくお休みをする、というのが良いと思います。
よく言われる事なのですが、周りの人からの『励ましの言葉』というのが、本人にはプレッシャーになり、うつ病には逆効果になってしまいますので、特に初期にはうつ病の方には励ましの言葉は使わず、温かく見守ってあげるようにしましょう。
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