番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

C型肝炎とは

今日のドクター

日本肝臓学会専門医 指導医
根本 朋幸 先生

病気説明

C型肝炎について、みなさん一度は聞いたことがあると思います。この病気はC型肝炎ウイルスというウイルスに感染する事で発症します。C型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎になり、およそ70%の方が慢性肝炎に進みます。このC型慢性肝炎が問題です。C型慢性肝炎、ここでは簡単にC型肝炎としますが、C型肝炎になると個人差はありますが、およそ20年経って肝臓が硬くなる肝硬変に進行し、そこからさらに10年くらいで肝がんが発症します。C型肝炎ウイルスに感染している事を知らないままでいる人が、およそ80万人いると言われていますので、皆さんにはC型肝炎を良く知ってもらい、また、一度は肝炎検査を受けて欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
肝臓は症状が出にくい臓器です
ウイルスに感染してC型肝炎になっても、自覚できる症状があまりない方が多くいます。肝臓は『沈黙の臓器』と俗に言われますが、肝臓は大きくて余力があり、再生力が強い臓器なので、ちょっとやそっとの事では働きが鈍りません。そのため、病気があっても症状が出にくいという特徴があります。また、C型肝炎では、倦怠感や食欲低下といった症状が出ていても、症状が軽いため自覚しない場合が多いのです。C型肝炎が進行してくると自覚症状が出る事もありますが、20年経って肝硬変となり、顔が黄色くなる黄疸、むくみや腹水の症状が出てきた時にはかなり病気が進行しているという事がありますから注意して欲しいと思います。
血液検査でわかります
C型肝炎の検査は血液検査で行い、感染しているか、していなか簡単にわかります。福井県で235の医療機関で無料で受けることが出来ます。これまでに検査したことがない方は受けて欲しいと思います。C型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。以前は輸血で感染することが多かったため、2000年よりも前に輸血を受けたことがある方は、是非検査を受けて欲しいと思います。
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