番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

C型肝炎について

今日のドクター

日本肝臓学会専門医 指導医
根本朋幸先生

病気説明

C型肝炎について、みなさん一度は聞いたことがあると思います。この病気はC型肝炎ウイルスというウイルスに感染する事で発症します。
C型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎になり、およそ70%の方が慢性肝炎に進みます。このC型慢性肝炎が問題です。C型慢性肝炎、ここでは簡単にC型肝炎としますが、C型肝炎になると個人差はありますが、およそ20年経って肝臓が硬くなる肝硬変に進行し、そこからさらに10年くらいで肝がんが発症します。
C型肝炎ウイルスに感染している事を知らないままでいる人が、およそ80万人いると言われていますので、皆さんにはC型肝炎を良く知ってもらい、また、一度は肝炎検査を受けて欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
治療は怖くありません
C型肝炎の治療は、以前はインターフェロンといって、副作用の強い注射によるものでした。当初はその効果も不十分でした。治療効果は年々上がってきましたが、世間では恐い治療であると認識されていて、高齢者に加え、働き盛りの方でも治療に二の足を踏んでいました。
また、治療を一度受けて効かなかった方は2回目の治療は辛いからもう受けたくないと言われる方も多くいました。現在は新しい薬が開発された事で、副作用が少なく、治療期間も半分から3分の1の期間で治療を受けることが出来るようになっています。
インターフェロンは高齢の方には使用しにくい状況でした。しかし、現在の薬は、直接ウイルスを攻撃するタイプの薬になっていますので副作用が少なく、高齢の方も安心して治療を受けることができます。
C型肝炎は治ります
C型肝炎は医療の進歩もあり『治る』時代になりました。今は新しいお薬が登場し、およそ95%以上の方が治ります。
C型肝炎は症状がほとんどありませんので、これまで肝炎検査を受けたことがない方は一度検査を受けて下さい。
もしC型肝炎ウイルスに感染していたら、早めに医療機関へ受診をして欲しいと思います。治療を受けてC型肝炎ウイルスがいなくなっても、慢性肝炎の時に肝臓に傷がついているので、肝がんになる危険性は残ります。
C性肝炎が治った後も定期的に肝がん検診を受けていただきたいと思います。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP