番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
「低温やけど」について
2017.02.20(月)放送
今日のドクター
福井県皮膚科医会
笠松宏至先生
病気説明
低温やけどというのは、40℃や50℃といった、すぐにやけどを負うような熱くないものでも、長い時間皮膚にあたることによって生じるやけどのことを言います。皮膚が赤くなったり水ぶくれが出来たりするんですが乳幼児や高齢の方、糖尿病等で血行障害のある方は温度に対する感覚も鈍いので、低温やけども起こりやすいですし、電気あんかや電気カーペット、カイロで起こりやすいので、直接肌に付けないようにしたり、付けたまま寝てしまわないようにしたりして低温やけどに注意して欲しいと思います。
意外と知らない?対処法
- 低温やけどは重症化しやすいので注意してください。
- 低温やけどの怖いところは、比較的、重症化しやすいという事なんです。普通は熱いお湯や鍋に触ったときは、体が反射的に反応して「さっと」熱源から離れますよね?そうすればあまりひどいやけどにはならないんですが、低温やけどの場合「熱い」と思うよりも「温かくて心地よい」と思うような温度なので、長い時間熱源に触れていることになりますから、その分、やけどが深く、重症化しやすいという事なんです。低温やけどの重症度というのは見た目では判断出来ないので、低温やけどの可能性がある場合は、自己判断をせず病院を受診して欲しいと思います。
- 痛みが無いので注意が必要です。
- 普通のやけどと違って、低温やけどの場合は『痛くない』事の方が多いので注意して欲しいと思います。ちょっと皮膚が赤いかな?とか、なんとなくヒリヒリするという程度ですが、やけどが深く皮膚の下にある皮下脂肪にまで達している場合には手術が必要になる可能性もあるので『痛くないから大丈夫』とは思わないようにして欲しいと思います。低温やけどは注意すれば予防できるので、寒い時期には気をつけて欲しいと思います。
過去の放送
- 2018年05月07日(月)放送産後うつについて
- 2018年04月30日(月)放送動脈硬化について
- 2018年04月23日(月)放送神経障害について
- 2018年04月16日(月)放送心筋梗塞について
- 2018年04月09日(月)放送狭心症について
- 2018年04月02日(月)放送水ぼうそうについて
- 2018年03月26日(月)放送騒音性難聴について
- 2018年03月19日(月)放送潰瘍性大腸炎について
- 2018年03月12日(月)放送こむら返りの予防について
- 2018年02月26日(月)放送猫背について
- 2018年02月19日(月)放送高齢者の寝たきり予防について
- 2018年02月12日(月)放送成長期のスポーツ障害について
- 2018年01月29日(月)放送子どもの頭痛について
- 2018年01月15日(月)放送子どもの発達障害について
- 2018年01月08日(月)放送過敏性腸症候群について
- 2017年12月25日(月)放送腰椎分離症について
- 2017年12月18日(月)放送高齢者の肺炎について
- 2017年12月04日(月)放送花粉症について
- 2017年11月27日(月)放送認知症について
- 2017年11月13日(月)放送糖尿病性腎症について