番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

胃がんについて

今日のドクター

日本消化器外科学会専門医
吉羽 秀麿 先生

病気説明

胃がんについてはご存知の方もいらっしゃると思いますが、胃に出来た悪性腫瘍の事です。人間の体というのはいろんな細胞が集まって出来ているのです、その細胞にはそれぞれ寿命があって、新しい細胞に常に入れ替わっているのですが、簡単に言うと、この『入れ替わる』時に異常な細胞が生まれて、それが増えていったものが腫瘍で、そのうち悪性のもののひとつが『がん』というわけです。胃がんは罹患率も非常に高いですが、早期発見であれば、90%以上の方が治っているがんなので、早期発見の為にも検診を受けてほしいと思います。

意外と知らない?対処法
胃がんの原因はピロリ菌感染
胃がんの原因はピロリ菌という細菌感染によるものです。もちろんピロリ菌以外で起こることもあるのですが、そのほとんどがピロリ菌感染が原因だと思ってください。もちろんピロリ菌に感染している方全てが胃がんになるわけでは無いですが、ピロリ菌がいることで、胃が慢性的な胃炎状態になってしまい、それが『がん』につながります。胃がんのおよそ99%はピロリ菌が原因と言われているほどです。ピロリ菌は子ども頃に井戸水を飲んでいたとか、環境的な事で感染している場合が多いですから、ピロリ菌の検査を受けて、感染していた場合はきちんと除菌をするようにして欲しいと思います。
ピロリ菌の除菌後も検査は必ず受けましょう
ピロリ菌の除菌をしても、胃は長い間、慢性胃炎の状態にあったわけですから、胃がんになる可能性は残ります。胃がん患者のおよそ99%がピロリ菌感染者もしくは感染経験者ですし、ピロリ菌の感染経験が無い方はほとんど胃がんにならないと言われるくらい、ピロリ菌と胃がんは関係していますから、ピロリ菌の除菌が成功しても、定期的にかならず胃カメラによる検診を受けてほしいと思います。胃がんは早期に発見出来れば治る可能性も90%以上あると言われていますし、がんがかなり進行するまで症状はありませんから、がん検診やピロリ菌の検査を忘れないようにしてほしいと思います。
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