番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

認知症について

今日のドクター

日本神経学会
山口智久 先生

病気説明

誰でも歳を取ると脳も老化していきます。それによって物忘れが増えるのは、ごく自然なことです。しかし、脳の機能の病的な障害によって起こるものがあり、それを認知症と言います。65歳以上の4人に1人が認知症かその予備軍と言われており、認知症のおよそ6割は『アルツハイマー型認知症』というもので、その他にもレビー小体型認知症や脳血管性認知症、前頭側頭型認知症など認知症にもいろいろな種類があります。認知症はできるだけ早期に発見して、治療を開始する事が良いとされていますので、おかしいと感じたら専門医を受診すると良いでしょう。

意外と知らない?対処法
生活習慣に注意しましょう
認知症を発症する原因はまだ完全には分かっていませんが、認知症は生活習慣と関係があると考えられているので、生活習慣を整えることが認知症の予防につながると考えられています。日記をつけるとか、一日3000歩歩く、人とコミニュケーションを取る、規則正しい生活をする、といった事が認知症予防には良いと思います。糖尿病が脳の老化を早くすることもありますから気になる症状がある方は、専門医に相談をするようにして欲しいと思います。
行動そのものが忘れてしまう場合は注意しましょう
認知症の症状は単なる物忘れとは違い、自分の行動そのもの自体を忘れてしまうことです。認知症による物忘れなのか、単なる老化なのかはなかなか判断が難しいこともあると思いますが、ポイントとしては『今まで出来ていたことが出来なくなり、日常生活に支障をきたす』という事です。それまで毎日していた仕事や作業が出来なくなった、買い物や入浴・着替えなどが出来なくなったという場合には注意をして欲しいと思います。認知症の中には治療が出来る疾患が原因になっている場合もありますし、周囲の人が気づいてあげて早期発見・早期治療につなげるようにして欲しいと思います。
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