番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

腰椎分離症について

今日のドクター

日本整形外科学会認定専門医
太田 敬 先生

病気説明

腰椎分離症というのは、スポーツをしている若い子に多いのですが、ジャンプをしたり体を捻るような、腰に負担をかける動きによってダメージが蓄積されて、腰椎という背骨の一部が疲労骨折を起こして、腰に痛みが出るというものです。スポーツをしているお子さんに多いので、なかなか長期間休むというのは難しいかもしれないのですが、腰椎分離症は初期に発見して治療をすることが大事なので、おかしいと感じたら早めに検査をして欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
初期に見つけるためにはMRI検査が必要です
レントゲンでは完全に骨折した状態はわかりますが、そこまで行くと治療期間が長くなったり、治療しても骨がくっつかない可能性が高くなります。初期の腰椎分離症はレントゲンでは分からないので、MRI検査が必要になります。腰の痛みが少し休んでも治らないような場合には、腰椎分離症を疑って、一度病院で検査を受けるようにして欲しいと思います。
軽くストレッチをするのがオススメです
腰椎分離症の治療中は腰に負担をかけるような運動はやめた方が良いですが、治った後に同じ体だと、同じように疲労骨折をしてしまいますので、ストレッチによって体づくりをするのが良いとされています。ストレッチは体をひねるようなものはNGですし、前屈運動もうまくやらないと腰に負担がかかることにつながるので控えたほうが良いです。おすすめは、足首に手を添えて、ゆっくり起き上がるというストレッチです。
ストレッチが分離症の予防にもつながりますし、分離部分の負担軽減にもつながります。分離症を放置していると腰椎分離すべり症という神経症状が出ることにもつながりますので、症状を感じたら早めに病院を受診して欲しいと思います。
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