番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

子どもの頭痛について

今日のドクター

福井県小児科医会
岩井和之 先生

病気説明

子どもが訴える症状の中で、頭痛というのはよく見られる症状なんです。もちろん頭痛の中には脳腫瘍やくも膜下出血など他の病気が原因になって起こる二次性頭痛というものもありますが、子どもの場合はほとんどが、片頭痛や緊張型頭痛といった一次性の頭痛です。片頭痛や緊張型頭痛というのは頭痛が『症状』では無く、れっきとした『病気』ですから、頭痛にお子さんが悩んでいるような場合には医師に相談をして欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
小学生からでも片頭痛は起こります
子どもの片頭痛というのは小学生の頃から始まるんです『小学生で片頭痛なんて』と思うかもしれませんが、10歳前後から片頭痛は始まると思ってください。本人は頭痛でつらいのに、学校をサボろうとしているように見られてしまったり、休めなかったりする事で頭痛に悩まされながら苦しんでいるお子さんがいます。週に3回も4回もひどい頭痛で生活に支障を来すようになると、これが原因で不登校になったり、うつ状態になったりする事もあります。子どもが頻繁に頭痛を訴え始めると、保護者は重い病気ではないかと不安を感じると思います。生活に支障を来すような場合には、医師に相談をすると良いと思います。
片頭痛は予防できます
片頭痛というのは病気ですから、予防や治療といった事が可能なんです。頭痛を市販の頭痛薬で抑え続けていると、かえって頭痛を悪化させる『薬物乱用性頭痛』というのを引き起こす事があります。頭痛の程度や頻度によって、子どもさんに合うように治療薬を使い分けています。
私たちは、こどもの頭の『痛みを取る』ということ、子どもらしい生活を送れるように『頭痛をなんとかする』という姿勢で相談に乗っています。一人でも多くの子どもの頭痛を治してあげたいと思っていますので、子どもの頭痛にお悩みの場合は、医師に相談をしてほしいと思います。
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