銀杏峰とは、大野市の南西部に位置する標高1441ｍの山です。以前番組では初夏の銀杏峰を紹介しましたが、今回は最も美しいといわれる雪の銀杏峰を訪れました。

案内してもらったのは、岡田政治さん。25年前、登山道のなかった銀杏峰に道を作ったパイオニアです。

登山道の整備などで年に50回ほど銀杏峰を登っている方と一緒に、たっぷり雪が積もった後の1月20日に山頂を目指しました。登り坂が続いた後、どこを見ても息をのむ美しい世界が広がっていました。岡田さんは、雪の銀杏峰を「冬季限定無料美術館」と呼んでおり、その景観を守るため、冬にも登りやすいようにと登山道の整備をされているのだそうです。

樹氷や霧氷がそこかしこできらめき、風が作った波状の雪の塊「風紋」も見ることができます。さらに、頂上付近では、銀杏峰の名物「ライオンモンスター」（アイスモンスターといわれる樹氷）や、エビの尻尾と呼ばれる強風によって木などに付着した氷や雪も出現します。自然がつくる圧巻の冬の景色に心が躍ります。登り4時間、下り2時間半の行程となりました。岡田さんによると、3月に入ると雪も落ち着き、割と登りやすくなるようです。

登山の際は、十分な装備をしてお出かけください。

＜銀杏峰の登り口＞
【宝慶寺いこいの森】
住所／大野市宝慶寺13-30