今年のインターハイでソフトボール競技県勢初の優勝を果たした啓新高校ソフトボール部を紹介。
全員県内出身者で結成されたチームのテーマは「主体性」。選手１人１人が勝利のために、自分で考えて実行することです。その代表的なものが朝練前のミーティング。夕方からの練習を、キャプテンと内外野のリーダーが中心となって、みんなで話し合って決めていきます。「練習に対する意識が上がって、チームワークが良くなった」と本塚主将は話していました。
チームの中心選手はエースの大西選手。最速126キロの高速ライズボールが武器のピッチャーです。しかし全国トップレベルの実力を持ちながら、これまで優勝することはできませんでした。「勝てない苦悩があった」と話す大西選手。
そんな彼がさらなる成長を遂げたのがインターハイ前に行われたU19の世界選手権。この大会で日本代表として出場した大西選手は「レベルの高い人たちは周りの声掛けもしっかりしている。自分もミスした選手に声をかけるようになった」と言います。本塚主将も「以前は自分勝手なプレーがあったけど、いまはチームを第一に考えている」と進化を感じていました。
そしてインターハイで掴んだ悲願の日本一。「マウンドで孤独ではなかった。チーム全員で勝ち取った優勝」と大西選手は話します。エースの心の成長と真のチームワークを手に入れた啓新高校。
福井国体での二冠達成が期待されます。