ふくい浪漫☆い～ざぁええDay

日本演劇界の重鎮・江守徹さんがついに登場！

福井へは地方公演で何回もいらしていると言う江守さんですが、若狭地方をじっくり歩いた事はないそうです。そこで今回は、歴史と伝統のまち・小浜市をご案内することに。

最近「庭づくり」に興味を抱いているという江守さんがまず訪れたのは、国指定名勝の庭園を持つ高野山真言宗萬徳寺。
書院の南側に広がる、およそ千五百平方メートルの山水庭園は、平和共存を願う「心の庭園」と呼ばれ、春は新緑の中にもみじ・つつじ・さつきが映え、秋は見事な紅葉と四季折々のあざやかな表情を見せます。そんな山水庭園を眺めしばし佇む江守さん。「海のある奈良」と呼ばれる小浜を代表するお寺で、贅沢な時間を過ごされました。

続いて訪れたのは、若狭路の秋を彩る「放生祭（ほうぜまつり）」に奉納する出し物の稽古場。この祭は、旧小浜町内にある２４の地区が、１年おきに１２区ずつ持ち回りで山車・神楽・大太鼓などの奉納をします。その出し物は、豪華絢爛な一大絵巻と称えられるだけあり各地区練習にも熱が入ります。
訪れた大原区では、厳しい稽古を通して人々が心を通わせるとともに、大人から子供へ大切なものを伝える場として大太鼓と棒振りの練習が行われていました。
人と人とが触れ合い、交じり合い、そしてぶつかり合うという祭本来の「心」が今なお残る「放生祭」。この若狭小浜に伝わる古き良き伝統に、江守さんも大いに心を揺さぶられた様子でした。

【連絡先】
萬徳寺（小浜市金屋）	電話　0770-56-2308