聖職のゆくえ〜働き方改革元年〜

 

一般社団法人 日本民間放送連盟が実施する「2019年日本民間放送連盟賞」のグランプリ審査で「聖職のゆくえ〜働き方改革元年〜」が準グランプリを受賞いたしました。

グランプリ審査は日本民間放送連盟賞の報道部門(96作品)、教養部門(108作品)、エンタテインメント部門(103作品)、ドラマ部門(18作品)の各4部門の上位2作品、計8の候補作品からグランプリ、準グランプリを選考するものです。
「聖職ゆくえ」は同報道部門で最優秀賞作品に選ばれており、グランプリ候補作品となっていました。グランプリ、準グランプリ受賞作品は、多くの人々に視聴・聴取される機会を設けるために、原則として、受賞後3カ月以内に全国放送を行います。

 

<番組概要>
現在、教員の超過勤務は約80時間の過労死ラインに達していますが、現実の過労死認定には1971年制定の「給特法」が立ちはだかります。即時改正を求める現職教員の姿を追って立法の経緯に迫る一方、1年間にわたり学校現場の実態を取材。そこでは多くの教員が休憩も取らず、残業という感覚もなく、早朝から深夜まで働き続ける姿が浮き彫りとなりました。

取材が困難な学校にカメラを入れるとともに、給特法成立の経緯を詳らかにし、歴史的経過が生み出した今日的で普遍性のある問題に焦点を当てたことが高く評価されました。

 

菅田将暉さんのコメント

この度、語りを担当させていただきました。
「3年A組」という作品に携わり、放送終了後も様々な反響が僕の元にも届きました。

今回のナレーションのお仕事もその一つです。

僕にできることは大それたことではないですが、

受け取って下さる方がいて、それを入口としていろんなことを
"考える"機会が増える。

 

僕らの仕事の意義はそこに在ると思いました。

 

今の先生たちの現状に"このままじゃいけない"と声を上げる人がいます。

 

決してその声は人を傷つける声ではなく、僕はとても優しい声だと思いました。

そして、必要な声だと思いました。

 

始まりは小さな声でも

きっと僕らがちゃんと受け取り

耳をそばだてれば

それはとても大きな声になります。

 

気持ちの良い音が乱反射する社会。

 

そんな社会になればと願っています。

 

 

菅田将暉

 

 
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