敦賀市の本町商店街の壁には、チョークアートで描かれた猫のイラストがあります。描いたのは敦賀市在住の「Art Board Creation SOPHIA」石丸智恵さんです。

オイルパステルというクレヨンに似た画材で描くチョークアート。「指を使って描くという特徴があるので、気温や体温にも影響される。唯一無二の作品ができるところに魅力を感じた」という石丸さん。

商店街の他にも、地元のカフェやスーパーマーケット、ガソリンスタンドの看板などを制作しています。

石丸さんは「観光地であればその場所を愛する人たちがいて、店であればこだわりのメニューがある。より多くの人に見てもらえるように、どうしたら好感を持ってもらえるかを考えながら描いている」と言います。

石丸さんにはライフワークにしている作品があります。2016年から制作している「アメージングシリーズ」です。現在「敦賀」「福井」「丹南」の3地区が完成していて、観光名所や特産品、工芸品、自然などがまんべんなく描かれています。

石丸さんは「自分で足を運び魅力を知って、さらに人に伝えられるよう全県を描いていきたい」と言います。また、実際に場所を訪ねて歴史を知ったり、商品に対する思いを知ったりする中で、「チョークアートでものを紹介するだけでなく、裏にあるストーリーも伝えたい」と考えた石丸さん。

最近はイラスト動画の制作も始めたそうです。「これからも地元が好き、地元の企業を応援したいという気持ちで描いていきたい」と語ります。