2025年1月 福井テレビ番組審議会|会社情報|福井テレビ

会社情報

2025年1月 福井テレビ番組審議会

<議題>
日中韓アジア3国共同制作番組「ぐるっとアジア」
インフルエンサーと共に歩む旅

放送/令和7年1月2日(木) 午後2時00分~3時15分

<審議概要>

・国際共同制作の難しさがある中、各国の地元目線が視聴者に新たな視野を提供したことを評価したい。

・各国のテレビ局間のコミュニケーションの難しさや、都市規模の違いによる内容の調整の大変さも感じられた。

・杭州市は国家レベルの大都市、春川市は福井市程度の小規模都市であるため、国際的な名勝から地元の魅力まで幅広く紹介されており非常に楽しい内容だった。

・「インフルエンサーと共に歩む旅」という構成は新鮮であり、観光PRビデオと違って、インフルエンサーやYouTuberを通じて視聴者が行動を起こしやすく、地元の魅力をさらに引き立てる役割があると感じた。

・春川市が山岳地に位置することや、漁の場がどちらの海であるのかを明確にするための地図があればより理解が深まった。

・田辺アナが韓国を紹介する場面では、春川の観光名所でのやり取りは良かったが、時々会話が噛み合わず不自然に感じられた。

・全体を通じて、それぞれの国の取材スタイルが表れており、杭州テレビはテンポが速く情報量が多い印象を受け、春川MBCは理解しやすい一方で字幕の扱いが気になる部分もあった。

・田辺アナの明るいテンションと情報伝達の上手さに感心し、特に韓国編では取材対象のインフルエンサーに関する詳細が分かりやすく伝えられ、視聴者が旅行を共にしている感覚を得られた。

・中国の取材班が東京駅ではなく上野駅を選んだ理由には違和感があり、日本編のインフルエンサーに関しても、彼女のパフォーマンスにはぎこちなさが目立ち、海外クルーと連携する難しさを感じた。

・吹き替えと字幕の選択についても、好みが分かれるため両方のスタイルを取り入れたことは良い判断だった。

・昨今の感染症拡大や政治問題により旅行に適さない時期の放送だったこともあり、撮影時期の示唆や、旅行時の注意喚起が必要だったのではないか。

・北陸新幹線の開通を活かした上野駅からのスタートや、恐竜に関する紹介が印象的で、沿線の観光地を結びつけたコースがインバウンド客へのプロモーションとしても効果的だった。

・制作における負担の大きさから存続が心配されていたが、3国共同制作番組が5年ぶりに復活できたことを非常に喜んでおり、今後の続行を期待している。

・3国での共同制作の難しさや面白さをもう少し視聴者に伝えるために、各国の制作過程を紹介するなど、どのように作品が形成されるかをオープンにすることで、中国や韓国の文化的な違いを示すことができ、視聴者にとっても楽しむ要素が増えるのではないか。