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2025年3月 福井テレビ番組審議会
<議題>
タイムリーふくいSP「新幹線開業1年」
放送/3月16日(日)午前8時30分~9時30分
<審議概要>
・1時間という長さで議論できた点については、従来の30分よりも充実していたと評価できるが、杉本知事を招いていたにもかかわらず、議論があまり深まらなかったことが残念だった。
・知事の主張に押され気味で反論があまりなかった印象があり、特に大阪延伸については、知事の意見に対して効果的な反論がなされなかったという点が気になった。
・番組で示されたデータは県全体や年単位の大きな単位が多く、もっと具体的な月単位や市町村単位のデータがあれば、議論がさらに深まったのではないか。
・なぜ新幹線延伸が重要なのか、その目的が不明確になっている印象があり、影響を評価する際には、一時的な成果だけでなく、県民全体にどのような変化があったかを知ることが重要。
・新幹線効果が及ばない地域についての議論も重要で、何をもってその効果を測定するのかが明確にされる必要がある。
・知事が上手に話し、他のゲストも自身の意見をしっかりと述べたことに良い印象を受け、ゲストが男女同数であったこともバランスが良かった。
・観光客に焦点を当てすぎて、まちづくりや地域の変化についての話題が不足していたことが気になった。
・データに関して、地域別の来県者数を示すグラフについては視覚的に分かりやく色分けされていると良かった。
・知事と豊岡氏のやり取りに焦点があたりすぎた感があり、他の出演者との関係性がぼけてしまい、知事を交えた討論形式にすることで、より深い議論が生まれる可能性があった。
・キャスティングは良かったものの、視聴者を引き込む流れが足りなかったと感じ、特に質問の仕方にバラツキがあり、視聴覚者側で混乱を招く恐れがあると感じた。
・新幹線開業に関するキーワードの意見が多様であったことに感銘を受け、特に「地元消費」という視点は新幹線開業を自分事として捉えられて良かった。
・杉本知事との討論で知事が上手に返答する一方で、他のゲストがしっかりと自分の見解を述べている様子が際立っていた。
・行政や駅周辺の事業者、まちづくりに関わる人々を集めて、開業後の効果や現時点での課題、将来の懸案について議論する番組を設けたことは評価に値し、その内容を番組化し県民や視聴者に情報提供した点も、地域メディアのあるべき姿の一つとして高く評価できる。
・ゲストの男女バランスを保ちつつ、地元の実情を反映させた意見発表がなされていたため、視聴者には理解しやすく共感しやすい内容だった。
・福井-京都間の移動時間が短縮されることや、通勤圏の拡大についても話があったが、それには良い面だけでなく、逆に地域経済への影響についての議論が欠かせないと感じた。
・「富裕層を対象に」という言葉が何度か出てきたことについて、一般県民から遠く感じられる可能性があるため注意が必要。
・「リダンダンシー」「ストロー現象」といった専門用語の使用が見られ、その意味をテロップなどで明示することで視聴者への配慮が増すのではないか。
・新幹線開業時の中条あやみさんが青いドレスで出発する映像が大好きで、他の地区のものと比べても福井の映像が素晴らしいと感じており、今回の番組内で原渕さんが青いインナーに白いジャケットを着ていた姿は本当に美しかった。
