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「越前瓦」工場見学ツアーのインバウンド需要掘り起こしへ 生産者が外国語学ぶ高校生らと意見交わす【福井】

2025.03.11 18:45

福井県の伝統的な瓦「越前瓦」の需要を掘り起こそうと、生産者らが海外観光客向けに製造工程を紹介する観光ツアーの実施を検討しています。11日は、この観光ツアーに観光産業や中国語を学ぶ県内の高校生が参加し、ツアーの改善点などについて意見を交わしました。
         
インバウンド向けのツアーを企画しているのは、「越前瓦」の生産者らでつくる武生配土工業協同組合です。これまでは、生産者の一つである越前市の「越前セラミカ」が国内の観光客向けに自社の工場見学ツアーを実施していましたが、新幹線開業でインバウンド増加が期待されることから、英語と中国語にも対応したツアーにバージョンアップを図ります。
  
武生配土工業協同組合の石山享史理事は「旅行で来る外国人は瓦の街並みにすごく興味を持っている。瓦のある風景は非常に魅力的だということをに改めて気付いてもらうきっかけになればと企画した」と話します。
 
このツアーをより魅力的なものにするため広く意見を募ろうと、11日はマーケティングを学ぶ武生商工高校と外国語を学ぶ足羽高校の生徒あわせて8人が招待され、実際にツアーを体験しました。
  
生徒らは、原料となる粘土の加工から窯に入れて焼くまで越前瓦の製造工程を見学した後、ツアーの目玉にもなっている瓦割りやミニ鬼瓦づくりを楽しみました。約1時間のツアーを体験し、より魅力的なものにするため、観光客や若者目線での意見を伝えます。
 
ミニ鬼瓦づくりについて生徒たちは「もうちょっと可愛かったり、いろんな型があるといろんな年代が楽しめるのでは」「(外国人は)アニメや漫画が好きな人が多いから、日本のキャラクターとかをモチーフにしたらよい」などと感想を話していました。
 
改善点も見つかりましたが、生徒たちはツアーの内容には十分満足したようです。
 
石山理事は「楽しかったと言ってもらえたのが何より。我々の喜びにもつながるし、みんなに広められるという自信になる機会になった」と話しました。
  
組合では意見を踏まえてツアーの構成を見直したり、物販スペースを整備したりし、2025年秋からのツアー開始を目指します。

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