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「運休、減便するわけには」逆風にさらされる“地域の足”バス会社 コスト増はガソリンのみならずタイヤ購入費は300万円アップ
アメリカとイランが戦闘終結を宣言した覚書に正式署名しましたが、その一方で、この中東情勢の影響はいまも続いています。
戦闘開始からまもなく4カ月、石油に由来する製品の値上げや品薄が深刻となる一方、バス会社は休むことのできない「地域の足」としての苦悩が続いています。
兵藤遥陽アナウンサー:
「長引く中東情勢。地域の足を支える交通事業者は次から次へと対応に迫られています。軽油だけではありません」
県内を走る路線バスや貸し切りバスを140台所有する京福バス管理部の坂口謙一さんは「当初は一時的な値上げだと思っていたが、想像よりも長引いているというのが率直な感想」と語ります。
中東情勢の混乱が長期化する中、燃料だけでなく多くの製品の値上げ・品薄がバス業界に追い打ちをかけています。
京福バスでは、冬用のスタッドレスタイヤは安全のため毎シーズン新しいものに変えていて、まもなく購入の時期を迎えますが、すでにメーカー側からは値上げの話も出ています。バス1台につき40万円ほどかかる計算で、仮にタイヤの価格が1割から2割上がったとすると、全体で200万円から300万円、コストを押し上げます。
そして、影響はエンジンオイルにも。バスや車にとって“血液”とも言われるエンジンオイル。坂口さんは「燃料と同じでエンジンオイルも、なくなるとバスは走れないので同じぐらい重要なもの」としますが、中東情勢が緊迫して以降、2割ほど値上げになったといいます。
さらに、以前は注文したらすぐに届く商品でしたが「現在、入手はできているがこれまでと同じように発注から納品までのタイミングはとれていない。納品までは不透明になっている」と先行きの不透明さを不安視しています。
さまざまな製品への影響が会社の経営を圧迫。坂口さんは「車両維持のためのコストがすべて上がっているので正直、経営としてはかなり厳しいのが現状。とはいえバスを運休、減便をしてしまうわけにはいかないので…」と苦悩を口にします。
経営は厳しい…でも、地域の足を止めるわけにはいかない。現実と使命の間で苦悩が続いています。
京福バスでは、現在の運行を維持しようと、運転手のアイドリングストップの再徹底や、事業所での省エネに努めています。しかし、燃料の値上げ分だけで数千万円。中東情勢の影響でかさむ費用は、まかないきれません。
京福バスでは自社でバスの修理をしていますが、この経費も1割から2割の値上げとなっていて「数千万円単位の影響は出るかなと。バスの減便や運休は現時点で考えていない。ただ状況が続くと運休なども考えていかなければいけなない」とします。
燃料価格の高騰に始まり相次ぐ逆風にさらされる交通事業者。地域に欠かせない移動手段を守るための模索が続いています。
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