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「黒ノートは挑戦の証」月9の“モデル”となった生徒や教師が振り返る 宇宙サバ缶誕生までの探究活動の記録
小浜市を舞台にしたフジテレビ系の月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」。このドラマの中で、宇宙食開発研究の何代にもわたって生徒をつなぐ重要アイテムとなっているのが、生徒が研究を記録していた黒い表紙のいわゆる「黒ノート」です。実際に生徒たちが使う黒ノートから、どんな思いが詰まっているのか取材しました。
18日に第6話が放送されたドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」。一期生から後輩へと宇宙食研究のバトンをつなぐ重要なアイテムとして描かれているのが「黒ノート」です。
生徒が実際に使っていた黒ノートを開いてみると、探究活動の取り組みがイラストを交えながら試行錯誤を重ねる過程が記録されています。
このノートの持ち主で若狭高校海洋科学科の元生徒・大学生の秦千遥さんと、秦さんと同じ研究チームだった福島航英さんに話を聞きました。
実は2人は、高校2年生だった2021年に、現在販売されている「若狭宇宙鯖缶」を地域と連携し開発したメンバーなんです。黒ノートは2人にとってどんな存在なのでしょうか―
「黒ノートは私にとって挑戦した証。メンバーと先生、企業の方と試行錯誤しながら商品開発できたことが全部詰まっている」(秦さん)
「自分にとっては青春。自分の考えや感じたことをメモしていたので黒ノートは自分の高校時代の思い出がギュッと詰まっている」(福島さん)
2人の恩師、小坂康之さん。小坂さんこそ、月9ドラマの主人公・俳優の北村匠海さんが演じる朝野先生のモデルなのです。去年4月からは小浜市の教育長を務めています。
3人で黒ノートを見ながら、当時を振り返ります。
「先生のサインある。こうしろって言われたことはない。だからこそ自分自身もチームも成長できた」(秦さんと福島さん)
小坂教育長は「黒ノートは、生徒がやってきた研究や体験したことをしっかり記録することから始まった。最初は記録を研究に生かすだけのつもりだったが、研究を代々することにつながったり、自分の感想や気持ちを書く生徒も出てきて当時の自分たちの努力や積み重ねが目で見れるし生かされている」と話します。
黒ノートが物語る、探究活動に対する生徒の自主性や熱意。教育長の小坂さんはこうした探究活動による教育向上の可能性を信じ、取り組みを進めています。
「小学校では体験活動を中心に、中学校では全学年がチームとなっての縦割りの探究が小浜では始まっている。都会ではできない。福井だからこそ、小浜だからこそできる探究活動がどんどん発展している。地域性や教育の質の高さ、そういった意味で地域が見直される機会になると思っているし、全国、世界に発信していきたい」(小阪教育長)
大切にしているのは生徒たちの好奇心です。「鯖缶は運よく実現したが、みんなの心の中に湧いてくる“ワンダー”の気持ちがあるので、それを大切にしながら一緒に未来を作っていければ」
黒ノートが生徒と研究をつなぎ実現した、宇宙鯖缶の開発。その探究の精神はいまも、そして次の世代の子供たちにもつながっています。
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