ニュース
県内のニュース
【気象情報】2月上旬、今季一番の寒波が到来 JPCZ発生で半日で40センチ以上“ドカ雪”の可能性も 【福井】
2月上旬に強い寒気が南下し、大雪になる可能性が高くなってきました。事前の情報でどのような心構えをすればよいのか、村田光広気象予報士の解説です。
<村田光広気象予報士の解説>
2月5日の上空5500メートル付近の寒気の予想では、平地で大雪を降らせるマイナス36度の寒気が北陸地方をすっぽりと覆います。今シーズン1番の強い寒気です。この非常に強い寒気の影響で、 2月4日から7日にかけて大雪になる恐れがあります。
◆JPCZの危険性
さらに、危険な雪の降り方、ドカ雪になる可能性をもたらすJPCZ (Japan-sea Polar airmass Convergence Zone=日本海寒帯気団収束帯)が現れる可能性があります。そのメカニズムは、大陸から吹く季節風が朝鮮半島北部にある2000メートル級の山にぶつかり、東西に迂回します。そして日本海で再び合流する際に衝突するのですが、 この衝突した時に対流活動が活発になって雪雲が発達します。この雪雲の列がJPCZです。
このJPCZは長さが1000キロぐらいになることがあります。少しずつ位置を変えますが、時々停滞する事があり、そうなるとドカ雪になります。
◆福井県内でのJPCZ発生事例
4年前、2021年1月の豪雪では、このJPCZが発生していました。北陸自動車道で約1600台の車が立ち往生し、大規模な交通障害が発生しました。
さらに7年前、2018年2月の豪雪でもJPCZが発生。福井市では積雪147センチを観測しました。
2月4日以降も、このJPCZが県内に流れ込む可能性がありますので、大雪に関する情報をしっかりと確認してください。
◆大雪に関する情報
まず、大雪が予想されときは「大雪警報」が発表されます。警報発表の基準は市町によって異なりますが、福井市や敦賀市は、平地で12時間で30センチの降雪が予想されると発表されます。
また、実際に大雪になると「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されます。福井県の場合、6時間で平地25センチ、山地で35センチの降雪が観測され、その後12時間で35センチから50センチの雪が降り大雪が続くと予想された場合に発表されます。車の立往生など、大規模な交通障害のおそれが高まっていることを伝える情報です。この情報が発表された場合は、車の立ち往生や大規模な交通障害の発生の恐れがあるので「不要不急の外出はしないでください」ということになります。
2月上旬は、半日あるいは1日で30センチから40センチ、もしくはそれ以上の降雪の恐れがあります。県内でのこれまでの大雪にはJPCZが関わってることを頭の片隅に置いて警戒してください。
一緒に読まれている記事
-
【週末天気】8日は晴れるも朝の冷え込み注意 9日は雨脚強まる 台風26号が東進の可能性も 福井
-
「100年で1.6℃上昇」体温に例えれば38℃超え 季節感と体感に“ズレ” データが裏付ける気候変動
-
3連休の天気は“大荒れ” 急な強い雨、落雷、突風、ひょうに注意 3日は11月下旬並みの気温に
-
“10年に1度”の紅葉、福井は― 猛暑による水不足も「葉は十分ついている」 植物の専門家に“色づき”のポイントを聞いた
-
17日は天気回復、からっとした“秋晴れ”に 週末は天気が崩れ気温は右肩下がり…本格的な「衣替え」を 福井
-
大雨特別警報…“命を守る行動”とは まだまだ続く台風シーズン 災害リスクの把握と早めの行動を
-
この冬は局地的な大雪の可能性も ここ数年の高温・少雪傾向から一転「冬らしい厳しい寒さ」になる見込み 福井
-
秋の天気は…「秋雨前線+台風=要警戒」 遠く離れた台風も前線を刺激し“大荒れ”の可能性 災害発生が多い9月、備えは万全に
-
記録的猛暑に蚊もノックアウト…これからが“本領発揮” 戦いは11月頃まで 虫よけ商戦にも影響が
-
実は絶滅危惧種も…秋の七草 暑い日々の中でも日照時間は徐々に短く 野原は秋の装いに 【福井】
- 広告


