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前川さんは無罪 福井女子中学生殺人再審 検察の控訴棄却し一審の無罪判決を支持 名古屋高裁金沢支部
39年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件で懲役7年の刑が確定し服役した前川彰司さん(60)の裁判のやり直し=再審は18日、判決公判が開かれ、名古屋高裁金沢支部は検察の控訴を棄却し、一審の無罪判決を支持しました。
この事件は、1986年3月19日に当時、福井市に住んでいた中学3年生の女子中学生が自宅で何者かに殺害されたもので、事件から約1年後に当時21歳だった前川彰司さんが殺人の疑いで逮捕、起訴されました。
ただ、決め手となる物証がなく関係者の供述のみで捜査が進められたことなどから、一審の福井地裁は無罪を言い渡しました。しかし、検察が控訴し名古屋高裁金沢支部は関係者の証言を信用して前川さんに懲役7年の逆転有罪判決を下しました。その後、刑が確定し、前川さんは7年間服役しました。
刑期を終えた前川さんは一貫して無罪を訴え続け、再審開始が決定すると検察側は供述調書など287点の新たな証拠を提出してきました。
2025年3月に行われた再審の初公判では、弁護団は前川さんの犯行を否定する新たな証拠を提出するなどして無罪を訴えました。
18日の判決公判で名古屋高裁金沢支部は、逆転有罪につながった検察の控訴を棄却し、一審の福井地裁が出した無罪判決を支持しました。
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