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どうなるアリーナ構想 「夏まで待って」経済界が8月頃に全体計画を報告へ 建設費や収支計画には言及せず【福井】
福井駅近くの東公園に整備が計画されているアリーナは、資材の高騰などの理由から、2024年11月、整備計画の見直しが表面化しました。105億円とされている建設費用や、いつ完成するのかなどが注目されています。2日は、この問題を協議する福井市議会の特別委員会が開かれ、計画をリードする経済界が全体計画を夏までにまとめる考えを示しました。
委員会の冒頭で福井商工会議所・県都みらい創造委員会の梅田憲一委員長は「最後の詰めをしている。日々走りながらまとめている状況を理解いただき、全体像がまとまる夏まで待っていただけないか」と要請しました。
計画の見直し表明から半年ほどが経ちましたが、経済界からは具体的な進ちょくは報告されず「8月頃に全体計画を報告したい」としました。
これに対し議員からは、建設費や収支計画に関する質問が相次ぎました。梅田委員長は「いろんなパターンで詰めている。105億円で全くできないわけではない。Bリーグの基準はどうなのかを詰めている。生々しい交渉をまさに進めている」と苦しい事情を説明しました。
また、市側からアリーナが完成した際の周辺道路の混雑シミュレーションも報告され、アリーナに満員となる5000人の観客が入った場合でも、約30分ほどで人の混雑は解消するとしています。
更に駐車場については、必要な台数は最大で1400台ほどと試算し、周辺の駐車場を勘案するとほぼ確保できると説明しました。
2日の委員会では建設費が議論の中心となりましたが、経済界は「ギリギリの調整を進めている」との回答に留まり、全体の事業費には言及しませんでした。市民、県民の期待や関心も高い中、街のにぎわいにしっかり寄与できるかどうかの視点を忘れず、丁寧に議論を進めていくことが重要です。
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