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まもなく梅雨 記録的な大雨リスク高まる スーパーエルニーニョで“雨の原料”が次々と…前線が停滞しやすい7月上旬〜中旬は「200ミリ超え」も

2026.06.17 19:45

まもなく北陸地方も梅雨入りするとみられています。今年の梅雨は、スーパーエルニーニョによる太平洋高気圧の張り出しと日本海の海面水温上昇、2つの要因が重なり、記録的な集中豪雨のリスクが高まっています。村田光広気象予報士の解説です。

 

エルニーニョ現象で大雨の“原料”が次々と

 

梅雨時期に日本列島で大雨になるメカニズム

 

週間予報では、6月18日、19日は晴れ間があるものの、20日以降は雨や曇りの日が続く見込みです。18日にも梅雨入りが発表される可能性があります。
   
今年の梅雨が例年以上に警戒を要する理由として、2つの気象要因が注目されています。「太平洋高気圧の張り出し」と「日本海の海面水温」です。
   
1つ目の要因は、太平洋高気圧の張り出しです。現在、南米ペルー沖の海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が発生しています。さらに、秋にかけて平常よりかなり水温が高い「スーパーエルニーニョ」が予想されています。
  
エルニーニョ現象が発生すると、太平洋高気圧の北への張り出しが強くなる一方で、南への張り出しが弱くなります。その結果、高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、大雨の“原料”とも言える水蒸気が次々と運ばれてくる状況になるのです。
  
3年前の夏もスーパーエルニーニョが発生し、同じ状況となりました。2023年7月12日から13日にかけて南から暖かく湿った空気が流れ込み、梅雨前線の活動が活発となりました。福井県内では三国と越廼で1時間降水量が60ミリを超える非常に激しい雨が降り、観測史上1位の記録を更新。土砂災害や浸水害、交通機関の運休など大きな被害が出ました。
 
スーパーエルニーニョの発生が予想されている今年も、大雨による被害に警戒が必要です。

 

日本海の海面水温が急上昇…線状降水帯を生む温床に

 

日本近海の海面水温上昇で引きおこる現象

 

2つ目の要因が、日本海の海面水温です。6月16日時点の日本近海の海面水温は平年より2度以上高く、まさに急上昇している状況です。
 
高い海面水温は、線状降水帯が発生する要因のひとつとして知られています。海面水温が高いほど大気中に供給される水蒸気量が増え、発達した積乱雲が連なる線状降水帯を形成しやすくなります。

 

集中豪雨に警戒が必要

 

特に警戒が必要なのは、前線が北陸地方に停滞しやすい7月上旬から中旬です。この期間の福井市における降水量の平年値は184ミリですが、今年は平年より多くなると予想されており、200ミリを超える可能性があります。
   
さらに近年は、短期間で集中的に雨が降る傾向が強まっているため、降水量の多さだけでなく、その降り方にも十分な警戒が必要です。
   
梅雨入りが間近に迫ったいま、土砂災害や浸水害への備えや心構えを確認しておきましょう。

 

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