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“ロボコン”頂点目指し“中学生の名コンビ”が全国大会に挑む! 福井県勢初「制御部門」出場に向け最終調整中
自作したロボットの性能を競う「ロボットコンテスト全国中学生大会」に福井県勢として初出場する中学生がいます。福井市の成和中学校の男子生徒2人の“名コンビ”で、2月1日の本番を前に、最終調整している様子を取材しました。
福井市成和中学校の科学部に所属する2年生の加藤咲翔君と1年生の中村凰我君。2人は、12月に三重県で行われた中学生ロボットコンテストのブロック予選で4位に入賞し、2月に東京で開かれる全国大会に挑みます。
2人が出場する「制御部門」は、90センチ四方のフィールドに置かれたペットボトルキャップ25個を、90秒の制限時間内にゴールと呼ばれるポケットに入れた数を競います。
一番の特徴は、人がロボットを操作するのではなく、事前に組み込まれたプログラムに沿ってロボットを自動で動かすこと。どのようにキャップを運ぶか、ギミック(仕組み)を考えるアイデアと、効率良くロボットを動かすプログラミング能力が問われます。
2年生の加藤君は「どうしたらゴールに入れられるかを考えて、コの字型のロボットにしたり、センサーをつけたりして作った」と話します。
2人がロボット製作に取り組み始めたのは2024年の5月で、何度も作り直しながら二人三脚で改良を重ねてきました。
5代目となる現在のロボットは赤外線センサーを搭載し、ゴールまで引かれた黒いライン上を走らせるようプログラミングしました。
取材した記者がロボットについて聞くと、加藤君と中村君は「(これは)赤外線フォトリフレクター!ここから赤外線が出る」「黒いと赤外線が吸収されちゃう。数値が白いところと違って、その違いでタイヤの動き方を制御する」と競い合うように仕組みを教えてくれました。
指導する片山先生も「加藤君はプログラミングに関する筋が良くて、論理的に考えてプログラミングに落とし込む力がすごい。中村君は手先が起用で細かい部品の組み立てもやるし、発想力がとにかくすごい。中村君が発想し、プログラムしたことを加藤君が吸収して生かすことが何度もあった。すごい2人だと思っている」と名コンビぶりに舌を巻いています。
2週間後に迫った全国大会に向けて最終調整に余念がない2人。「低い点は取らずに高い得点を取りたい。高順位目指して頑張ります」「自分たちが作ったロボットに誇りをもって、ほかのチームに負けないような動きを見せようと思う」と意気込みます。
2人が出場する全国大会は、2月1日に東京都の六郷工科高校で開催されます。
<ロボットコンテスト全国中学生大会>
加藤君と中村君が出場する「制御部門」のほかに、コントローラーを使ってロボットを操作する「基礎部門」「応用部門」3部門があり、各部門に24チームが出場。「制御部門」への出場は県勢初で、「基礎部門」には越前市の武生第五中学校も出場。
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