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南北朝時代に開山の古刹「瀧谷寺」 戦乱や空襲、震災を免れた国宝はじめ貴重な史料と日本庭園 福井
福井県内の魅力を再発見する「小旅」のコーナーでは今回、坂井市三国町にある古刹 「瀧谷寺」を訪ねます。伝統ある建物や春を待つ境内の自然、そして寺に秘められた貴重な歴史的史料を紹介します。

えちぜん鉄道三国駅から10分ほど歩くと…瀧谷寺の参道が見えてきます。
瀧谷寺は南北朝時代の1375年に開山された寺院で、戦国大名の朝倉氏や歴代藩主の祈願所として栄えました。
まだ寒さの残る3月の上旬。山門に続く参道を見上げると、真っ赤なツバキが出迎えます。
山門をくぐると、今度はつぼみを膨らせるウメの花が。本格的に咲き始めるのは3月下旬ということですが、本堂の奥にある日本庭園に進むと―こちらのウメはすでに綺麗な花をたくさんつけています。瓦から照り返す熱の影響で、例年早く咲き始めるそうです。
春本番になるとシダレザクラやツツジの競演を楽しむことができます。

本堂をはじめ寺にあるほとんどの建物は、室町時代から江戸時代に建てられたもの。
それぞれ国の重要文化財に指定されているほか、多くの貴重な歴史的史料も残っていて、これまで2000点を超える史料が県の有形文化財に指定されています。
平安時代に作られた「金銅毛彫宝相華文磬」は、仏壇で鳴らすお鈴と同じ役目の仏具で、国宝に指定されています。

2024年5月には、新たに64点の史料が見つかりました。そのうちの一つが仏様の図鑑「図像抄」。1462年に、当時の住職が平安時代後期に書かれたものを書き写した貴重な史料です。
宝物殿には、貴重な史料が入れ替えられながら常時50点以上展示されていて、拝観の際に自由に見ることができます。
戦乱や震災、空襲などの被害を免れ残る美しい自然や建物、そして史料の数々。その一つ一つが歴史の尊さを伝えています。
【瀧谷寺】
えちぜん鉄道三国駅から徒歩10分、車の場合は金津インターチェンジから20分。
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