地元の“悲願” 滋賀‐福井つなぐ国道365号バイパス「栃ノ木峠道路」を国が直轄整備へ 2.9キロ、総事業費200億円|ニュース|福井テレビ

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地元の“悲願” 滋賀‐福井つなぐ国道365号バイパス「栃ノ木峠道路」を国が直轄整備へ 2.9キロ、総事業費200億円

2025.04.09 17:10

嶺北、嶺南の交通分断解消へ、大きな一歩となる道路の整備が決まりました。南越前町を走る北陸道と国道はこれまで、大雪や大雨の影響で何度も通行止めとなり、北陸と関西・中京を結ぶ交通網が寸断されていました。
 
そんな中、国は2025年度、福井と滋賀を結ぶ国道365号のバイパス「栃ノ木峠道路」の整備の事業化を決定しました。物流や人流の促進も期待されています。
 
田島嘉晃アナウンサー:
「南越前町と滋賀県を結ぶ国道365号です。これから、う回路となる栃ノ木峠道路の建設に向けた動きが本格的に進みます」
 
「栃ノ木峠道路」は、南越前町今庄地区から滋賀県長浜市をつなぐ国道365号のバイパスで、その距離は2.9キロ。総事業費は約200億円です。
 
2022年8月に南越前町を襲った豪雨では、北陸自動車道も国道もすべて通行止めとなり、北陸と関西、中京方面の行き来ができなくなり、実に4日間、分断状態となりました。
  
田島嘉晃アナウンサー:
「この先の滋賀方面は道幅が約5メートルで大型車がすれ違いづらくなっています。現在は通行止めとなっていますが、冬のシーズンは降雪量を問わず約5カ月間、通行止めが続きます」
 
大雪で高速や国道が通行止めとなると、豪雨の時と同じように南北の分断が繰り返されていて、県と滋賀県は緊急時の輸送路となるバイパスの建設を要望していました。
 
国は2024年度、直轄での整備に向けた調査を実施し、2025年度に事業化が決まりました。山を掘って長いトンネルを通す計画で、崩壊の危険性もあり高い掘削技術が求められるため、国が直轄で整備を行います。2025年度は建設に向けた測量が行われるということです。
   
このバイパスにより現在の通行止めは解消される見通しで、冬でも福井と滋賀を行き来できるようになるため、災害時の移動手段としても、物流、人流の促進も期待されます。
  
栃ノ木峠道路近くにある今庄365スキー場の支配人、高嶋さんは「スキーシーズンの冬は通行止めとなっていた国道365号にバイパスができるのは悲願。滋賀県から訪れるスキー客も増えるのではないか」と誘客に期待を寄せていました。

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