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夏の3カ月限定「生ところてん」で味わう“極上の涼” 創業170年、福井の老舗「麩市」自慢の地がらしと酢醤油でさっぱりと
福井県内は5日も各地で35度を超える猛暑日となりました。そんな厳しい暑さを吹き飛ばす、二つの「涼」を福山千奈アナウンサーが中継でお伝えします。
<中継:福山千奈アナウンサー>
福井市足羽山の麓にある創業170年の老舗「麩市」に来ています。きょうの主役は夏の3カ月間限定の「生ところてん」です。
この時間は営業時間外ですが、特別にご協力いただきました。「麩市」の坂本佳代さんにお話をうかがいます。
坂本さん、この「生ところてん」は普通のところてんと何が違うんでしょうか?
麩市・坂本佳代さん:
「通常のところてんは保存のため酢に漬けますが、「生ところてん」は素材本来の風味と歯ざわりを味わってほしくて、酢に漬け込んでいません」
酢に漬けず日持ちがしないため、6月上旬から9月上旬までの3カ月間しか販売されない“レアなところてん”なんです。
さて、今回の企画は一度に二つの得をする「一石二鳥」ならぬ、二つの涼が味わえる“一石二涼”がテーマ。この「生ところてん」で味わえる「清涼感」と「爽快感」の二つの“涼”とは―
まず一つ目の涼「爽快感」の正体はこちら!ところてんを突き出すための「突き棒」です。これを使い、ところてんがシュッと押し出される、この瞬間がたまらないんです!
坂本さん、コツはありますか?
麩市・坂本佳代さん:
「とても簡単で、一瞬ですよ!」
一瞬なので、見逃さないようにしてください。では、いきます!せ~のっ!
この押し出される手ごたえ!そして、見てください、この角の立った透明感!プルプルです!目でも耳でも、爽快な感じが伝わってきませんか。
そして二つ目の涼は「清涼感」。食べ方ですが、ウェザーニューズの2019年の調査によりますと、全国的には「酢醤油派」が圧倒的ですが、近畿地方は黒蜜派が占めています。麩市さんのおすすめは?
麩市・坂本佳代さん:
「酢醤油に、自慢の地がらしです」
では、まずは酢醤油でいただきます!
この清涼感がたまらないですね。そしておすすめの地がらしを添えて…ツーンと来ました!でも、この辛さが抜けると、首筋の汗がスッと引いていくような、体の内側から冷たさが広がります。
この「生ところてん」は10本入り380円で店頭販売されています。
実は、このところてんの誕生には歴史があります。お店のすぐ隣、福井市水道記念館が建つ場所には、かつて「斎殿清水」という夏でも冷たい泉が湧き出ていました。泉は埋め立てられてしまいましたが、泉を求めて訪れた人々に涼んでもらおうと始まったのが、この「ところてん」なのです。
泉は消えても、水ゆかりの清涼感は、この一筋の中にいまも引き継がれているんです。
ですが坂本さん、この伝統を守っていく上では、大変な苦労があるんですよね。
麩市・坂本佳代さん:
「原料の最高級の天草は猛暑や異常気象で収量も減って、仕入れ価格が3割高となっています。さらに製造工程では、この猛暑の厨房で1時間つきっきりで天草を煮出すので、まさに地獄のような暑さを我慢しながらの作業です」
お店の方は猛烈な暑さの中で作業されているからこそ、私たちがこの極上の「涼」を味わえるんですね。
体も心もスッと静まる、夏のたった3カ月間だけの“極上の涼”。みなさんもぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
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