ニュース
県内のニュース
小浜先行開業「我田引水に進めるつもりない」福井県知事 早期の全線開業を目指し県の方針に盛り込みへ
年頭の定例会見で北陸新幹線の「小浜先行開業」という“初夢”を語った福井県の杉本知事。自身の発言に対する反響について「真意を理解いただきつつある」と述べ、今後は「早期の全線開業が最優先」とした上で、県の方針に小浜先行開業を盛り込みたいと述べました。
1月9日の年頭会見で杉本知事は「私、個人の初夢として申し上げると、小浜・京都ルート中でも小浜先行開業はあるのではないかと思っている」と発言しました。
この発言が報道されると、沿線の首長や議員などからはさまざまな反応が。富山県の新田知事などは賛同する考えを示した一方、滋賀県の三日月知事や石川県の県議などからは疑問の声も上がっていました。
杉本知事の発言から2週間、23日の定例会見では、自身の発言に対する反響について「県内では、概ね好意的に受け止めてもらった。県外の反応も、すぐに事務方を含めて説明していたこともあり、真意を理解いただけつつある」としました。
杉本知事は「小浜先行開業」は早期の全線開業に向けた有効な考え方だと強調し、今後、必要に応じて工費の削減や人員の確保など、小浜を先行開業することでのメリットを訴えたえていきたいと述べました。
また「米原ルートに対するけん制では」という声に対しては「米原ルートの報道が大きいと感じる人もいるので、やはり本筋は小浜-京都ルートで議論がしっかりと前に進んでいる、という前向きな動きを見てもらうことが、県民の気持ちが落ち着くかなということも含めて申し上げた」としました。
「我田引水に進めるつもりはない」と京都・大阪への配慮も見せた杉本知事。ただ、杉本知事が初夢とした語った小浜先行開業は、今後、認可着工に向けての県の方針に盛り込まれることになります。
一緒に読まれている記事
-
福井県知事のセクハラ調査 「知事からセクハラを受けたか、見聞きしたか」10日が情報提供の期限 特別調査委の報告書、時期は「未定」
-
【一問一答】セクハラ通報後「私的なやり取りは中身を考えるようになった」 福井県知事 調査委員会の報告書を待ち「自分の口で説明する」
-
セクハラ通報で「不適切だったか」認識問われ 福井県知事「コメントを控える」 県には苦情や批判が67件
-
「アリーナ建設推進部」新設 福井商工会議所の八木会頭が発表 資金調達など関連業務に対応
-
深刻な人口流出 北陸3県が共同で国に対策強化を要望 大学の地方分散や企業の地方移転など求める
-
福井県知事“セクハラ疑惑”発覚後も予定通り公務 県民からは「辞職考えて」の声も 県職員は口閉ざし、議員は県政の停滞を懸念
-
福井県知事から「不適切なテキストメッセージが送られた」県職員が外部の相談窓口に通報 知事はメッセージ送信を認める 弁護士の特別調査委員が調査
-
北陸新幹線のルート再検証は「50年以上の経緯を白紙にする議論」福井県知事がけん制 小浜・京都ルートでの全線開業の必要性訴える
-
JR西日本の社長が米原ルートを“一喝”「お金をかける意味が分からない」 北陸新幹線「小浜・京都ルート」での整備を改めて求める
-
北陸新幹線「小浜先行開業」検討を最重点項目に 概算要求前の要望書に盛り込む 4日、国に説明【福井】
- 広告


