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日本アニメ界のパイオニア久里洋二さん創作80年の軌跡 出身地の鯖江で回顧展 漆器や眼鏡モチーフ作品も
日本のアニメーション界のパイオニアで鯖江市出身の久里洋二さんの作品展が、鯖江市で開かれています。

誰もアニメーションという言葉を知らなかった1960年代。久里洋二さんは独学で研究して数多くの作品を世に送り出し、日本のアニメーション界の礎を築きました。
展覧会では、絵画や漫画など幅広い分野で活躍した久里さんの、80年余りにわたる創作の軌跡、約180点が紹介されています。
学芸員の笠間亜理沙さんは「久里洋二さんは少年の心のような純粋な気持ちを大切にしてきた方で、それが色んな作品に独特のユーモアのある世界観として反映されている」と話します。

そんな久里さんが最初に制作したアニメーション作品の「二匹のサンマ」では、1組の男女が流れ着いた島が、続々とやってくる漂流者によって変貌していく物語が描かれています。
作品に添えられた詩は、当時、親交を深めていた詩人の谷川俊太郎さんが書いています。
また、会場には芸術家オノ・ヨーコさんが音楽を担当したアニメーションも上映されているほか、絵画に映像を投影させたプロジェクションマッピングの先駆けともいえる作品も展示されています。

数々の立体作品も手がけた久里さん。「スペースアート」と題したシリーズではダイナミックな作風が味わえます。何本も張り巡らされたテグスの上に絵のパーツを配置し、躍動感を立体的に表現しています。
さらに、地元・鯖江市を感じさせる作品もあります。「鯖江ゆかりの漆器をモチーフに作成したり、眼鏡が作品に登場したりと作品を通して久里洋二さんと鯖江のつながりを感じられる」(笠間さん)
久里さんの革新的なアートを一堂に展示した回顧展は、8月30日まで鯖江市のまなべの館で開かれています。
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