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日本海を望む水の神様「水分神社」 祠から湧き出る神聖な水は住民の”命の水” 「福井版モネ」と称される池も「小旅」
2025.03.20 18:45
福井県内の魅力を再発見「小旅」。今回は福井市長橋町から、日本海を望む場所に位置する水の神様を祭る神社です。「福井版モネ」といわれる優雅なスポットも紹介します。
越前海岸に面した福井市長橋町にある「水分神社」。祠の下からは清らかな水が湧き出ています。
先祖代々守り続けられている神聖な湧き水、この透き通った水は長橋地区の農業用水にも使われていて、地元住民の生活に直結した命の水ともいえます。週末になると地元住民を中心に大勢の人がくみに訪れ、県外からもこの水を求めてやってくる人もいます。
鳥居をくぐると、神社の境内には珍しい相撲の土俵が…
水分神社にはこんな言い伝えがあります。むかし1人の尼さんがあまりの暑さに水浴びをしたところ、弁天さんの怒りに触れて水が枯れてしまいました。すると「相撲を取ったらどうか」とのお告げがあり、お告げ通りに相撲をとったところ、再び水が湧き上がったというのです。
それ以来、毎年6月24日には、水への感謝の思いを込めて水神様への奉納相撲が行われていて、約160年以上続く伝統の神事となっています。
また、神社の近くには湧き水の池があり、透き通った池にはゆったりと泳ぐ鯉の姿が見られ、その美しさから「福井版モネの池」と呼ばれています。
枯らすことなく長年守り続けられてきた湧き水の地、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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