ニュース
県内のニュース
春一番にご用心 漁船が転覆、林野火災など災害発生のリスク 天気予報で低気圧の動きや風にも留意を
この週末は最高気温が13度以上、3月中旬から4月上旬並みとなる予想で、春が近づきそうです。一時的ではありますが、春の空気に覆われます。そこで、村田光広気象予報士が今回解説するテーマは「春一番に要注意」です。

「春一番」と聞くと優しい風のように感じますが、危険な風になることがあります。
春一番の定義としては▼立春から春分までの間に、日本海を低気圧が通過し南寄りの風が吹くこと。その南風は▼福井、金沢、富山、新潟のどこかの気象台で風速10m以上、なおかつ他の気象台で6メートル以上を観測すること。さらに▼最高気温が前日とほぼ同じか高くなること。これらの条件を満たした最初の風が、春一番です。
諸説ありますが、以前、春の強風が原因で漁船が転覆する海難事故があり、漁師の間では早春に吹く強風を春一番と呼び、警戒したのです。春一番は、春の嵐となることがあるのです。

1991年(平成3年)2月15日、強い南風が吹いて、春一番となりました。最大瞬間風速は敦賀で33.4メートル、福井で26.8メートルを観測。
死者1人、重軽傷者7人、家屋の損壊が38棟など大きな災害が発生しました。

この時期の強い南風は、災害発生のリスクを伴っています。強風だけではなく、海はしけるため高波に注意が必要です。
そして、雪崩にも注意が必要です。南風と気温上昇が雪崩を誘発するため、スキーや冬山の登山は危険です。
さらに、乾燥した強風が吹き、小さな火が大きな火災に発展することがあるので注意が必要です。
1993年(平成5年)4月7日には、越前町で建物火災が発生。火は強風にあおられ、またたく間に密集していた民家に広がり、住宅18棟が全焼。さらに山林へと飛び火し、林野火災へと広がりました。

春は低気圧の動きに注意し、天気予報で「低気圧が発達しながら日本海を通過する」「南風が強まる」といった解説があるときは、特に注意してください。
5月にかけて春の嵐になることがあります。また、低気圧が通過した翌日は西高東低の冬型の気圧配置となって寒の戻りとなりますので、これから寒暖差にも注意が必要です。
天気や気温はもちろん、風がどのように吹くのかということも確認が必要です。
一緒に読まれている記事
-
13年ぶりの台風“多発” 要因は「モンスーンジャイア」と過去最大のエルニーニョ 今後も2~3個は発生か
-
台風30号の影響は24日頃からか 週末は秋晴れ…17日はカラッと18日はムシッと 週明けは雨に
-
「黄葉」は早いが「紅葉」は遅め 夏の猛暑と少雨、秋の高温が影響 福井県内の見頃は11月中下旬に…秋の深まりじっくり感じて
-
3連休は晴れて行楽日和に 台風28号、29号は影響ない見込み 福井では気温は30度近くまで上がる日も 熱中症に注意
-
台風から600キロ離れていても天気が大荒れ「アウターバンド」の脅威 接近前から線状降水帯となり大雨の可能性も
-
的中率13%…「線状降水帯」の発生予測 今年5月からは「直前予測」運用開始 精度には課題残るも“高い確率”で記録的大雨に
-
秋晴れは“お預け” 高気圧の勢力弱まり秋雨前線が南下…梅雨のような天気に ピークは過ぎるも来週は再び雨に注意
-
9日夕方にかけて警報級の大雨の可能性 10日午前6時までに嶺北・嶺南とも多いところで100ミリ予想 福井
-
「少し休んでもらいたい」ボランティアが被災地入り 4日明け方にかけ福井県内は再び雨…土砂災害に注意
-
“特別警報が出ない=安全”ではない レベル4危険警報で「全員避難」が大原則 気象警報の“盲点”を前気象庁長官が解説
- 広告


