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杉本知事の辞職表明で福井アリーナの“旗振り役”が不在に 市議会は「計画を進めることが非常に不安」
福井県の杉本達治知事が、自身のセクハラ問題を受けて辞意を表明したことで、山積する県政の重要課題の行方が懸念されています。中でも大きな課題の一つが、福井市中心部に整備が計画されている「福井アリーナ」です。杉本知事は“旗振り役”の一人だっただけに、関係者からは「影響が出ないことを祈る」との声が聞かれます。
福井市の西行茂市長は杉本知事の辞意表明について「言葉が見つからない。それほど衝撃を受けた」とし、福井アリーナについては「知事が先頭に立ち意欲的に取り組んでいた」と今後を懸念します。
福井アリーナの事業費150億円のうち、県と福井市が15億円ずつ負担します。さらに国の交付金30億円を見込んでいて、年明けには県と市が共同で申請するスケジュールが迫っているという大事な段階です。
西行市長は「国への交付金の申請は今後も県と共にやっていかなければならない。知事の力は大きかったので、大きな影響がないよう願う。福井市としてはしっかり交付金を獲得するよう努力していく」とします。
市議会では、複数の議員が「杉本知事はアリーナ計画の旗振り役だった」とした上で「このような状況では、計画を進めることに非常に不安が残る。12月議会で前のめりな議論はできない」と言及しました。
一方、アリーナ計画を進める経済界も―
県経済団体連合会の八木誠一郎会長は25日「突然の辞任表明に大変驚いている。官民連携した事業が推進されている中で、県政運営が滞ることがないよう望むばかりだ」とのコメントを出しました。
また、アリーナを整備・所有する会社の社長は「協議することが沢山あってコメントは差し控える」と話し、運営会社の代表取締役も「コメントは差し控える」としました。
計画が進み始めた中で起きた杉本知事の突然の辞職表明。どのような影響が出るのか、不透明な状況です。
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