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水しぶきの迫力に魅せられて…坂井市出身ボートレーサー直江健成選手(19)デビュー 「我慢強さが強み」福井を代表する選手を目指し奮闘中
5月2日に福井県内出身の新人ボートレーサーが地元の三国ボートレース場でデビューしました。福井商業高校出身の直江健成選手(19)です。新人ボートレーサーの厚い思いと挑戦の日々を追いました。
コンマ数秒単位の駆け引きや激しい接触ギリギリの攻防が繰り広げられることから「水上の格闘技」ともいわれるボートレース。この厳しい世界に今春、1人の県内出身者が飛び込みました。
まっすぐな眼差しで先輩レーサーからアドバイスをもらうのが、5月2日にデビューした新人ボートレーサー、坂井市出身の直江健成選手です。
159センチと小柄で、学生時代は卓球で北信越大会にも出場するほどの実力者だったという直江選手。レーサーを志したきっかけは、ある人からの一言でした。
「もともと、大学は行くつもりじゃなくて、就職何しようかなって考えた時に、自分は身長が体格が小さいので、親に『ボートレースいいんじゃない?』って勧められて…。三国ボートレースに見に行った時に、かっこいいなと思って目指しました」
ボートレースのスピード感やターンする時の水しぶきの迫力に魅せられたという直江選手。高校3年生の時、ボートレーサーになることを決意しました。
しかし、ボートレースの世界は甘くありません。試験の倍率は約25倍。厳しい試験を勝ち抜いても、ボートの操縦技術を学ぶ養成所を卒業しなければいけません。
体感時速100キロを超える速さで走行するボートは、波の衝撃を受け大きな遠心力がかかります。安全ベルトはなく大きな危険が伴うレースを事故なく走り切るだけでも、高い身体能力が求められます。
養成所では厳しい訓練が待っていました。「最初はエンジンを持ったりボートを持ったり…訳も分からずやっていたことが多かった」とその厳しさを語ります。
起床は午前6時。分刻みのスケジュールでボートの構造に関する講義や操縦訓練がみっちりと行われます。そんな厳しい生活が1年間続きました。「休みは日曜日ですけど最初は覚えることも多かったりして休めなくて。そうやって1年間、同期や仲間と支え合って最後は厳しいながらも楽しいと思いました」
今春に養成所を無事卒業し、5月2日、いよいよ地元の三国で念願のデビュー戦を迎えました。
<実況>
「まずは無事故で走りぬくこと。そして常に勝てる選手を目指してプロとしての一歩を歩み出します」
大外、6号艇から初勝利を目指します。まずまずのスタートを切り、迎えた最初のターン、無難に1マークをまわるものの、その後は先輩レーサーを前に徐々に差が開きます。
結果は最下位とほろ苦いデビュー戦となりました。
「やっとボートレーサーになったんだな、その1点です。やっぱりスピード感だったり、安定感。もう全てが上で壁があるように感じました」
この悔しさをバネに初勝利をつかむべく、直江選手はこれまで卓球で培ってきた自身の強みでこのデビュー戦で感じた「壁」を打ち破ります。
「中学校から始めた卓球でも、小さい頃からやってた人には勝てないので。やっぱり一つの武器を作るしかなくて、サーブという武器を作るために1時間でも2時間でも、1日でもずっと同じことを繰り返していたし、我慢強さが強みだと思っています」
その上で 「レバー操作やハンドルの切り方、体重移動とすべてを気にしてやらないとダメなので、なかなか難しいと思っています」と覚悟を語ります。
厳しいボートレースの世界。基本的にコーチや監督はいません。勝つためには先輩レーサーに教わりながら一つずつ技術を磨いていく必要があります。
「三国ボートレースだったら“この人”と県を代表して名前が上がるような選手になりたい」 若きボートレーサー直江選手の熱い挑戦が続きます。
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