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“海の宝石”ウミウシ 写真映え人気でダイバーら熱視線 越前町では町おこしの観光資源に

2026.08.11 19:45

海の宝石とも言われる軟体生物「ウミウシ」は、色鮮やかで写真映えすると近年人気を集めています。越前町ではこのウミウシを観光資源として、観光客を呼び込む動きが出ています。その取り組みを取材しました。

 

◆「越前の海にはウミウシがいる」

 

「越前ブルー」とも呼ばれダイバーを魅了する越前海岸

 

水平線まで広がる青く透き通った海。越前町の越前海岸に7月下旬、県外からダイビング客が訪れていました。
  
お目当ては―

「越前の海にはウミウシがいると聞いて」
 
ダイバーたちが会いにきたのは、ウミウシです。「海の宝石」とも呼ばれるウミウシ。貝殻はありませんが巻貝の仲間です。
 
大きさは数ミリほどから60センチほどに成長するものまで様々で、色鮮やかな見た目が写真映えすると人気です。

 

約300種類のウミウシが生息するといわれる越前の海

 

越前海岸には、約300種類のウミウシが生息していると言われていて、全国でも有数の“ウミウシの聖地”なのです。
 
複雑な地形で暖流と寒流が入り混じる越前海岸は、ウミウシのエサとなる海藻などが豊富で、中でも越前町の海岸部は岩礁が多く、ウミウシが生息するのに適した環境が広がっています。
 
越前町にあるダイビングセンター「LOG」では、このウミウシを観光資源に活用した事業に力を入れています。
 
三田村勉代表は「生物は持続可能な観光コンテンツづくりに一役買えると思い、越前町はウミウシだと思った」と話します。

 

◆ウミウシを観光コンテンツに

 

ECHIZEN LOG・三田村勉代表

 

町の観光連盟と共に、4年前からウミウシを観光コンテンツとして発信し、町おこしを目指すプロジェクトを立ちあげました。
 
そのプロジェクトの一環として7月に開いたイベントでは、ウミウシの展示をはじめ、実際に磯で観察する体験やワークショップなどを行いました。
  
こうしたイベント開催やダイバーの口コミなどを通じて、越前町のウミウシの知名度は徐々に上がっているようです。
  
越前町観光連盟の毛利裕昭さんは「いままではウミウシという単語を聞くことはほとんどなかったが、ここ最近は案内所や電話での問い合わせで『ウミウシは見られるんですか』といった問い合わせが増えてきた」と変化を口にします。
  
さらに、ダイビングセンターを訪れる客にも変化が―
 
ECHIZEN LOG・三田村勉代表:
「体験ダイビングやシュノーケリング、通常のダイバーでもウミウシを見たいというお客様は多い」
 
特に多くのウミウシを見ることができる春は、訪れる人の実に8割がウミウシを目当てにしています。
 
「(私の店では)ウミウシに特化したホームページもあるので、ウミウシ好きの人は他の店と比べると多い。全国的にレジャーダイビング人気は下がってきているが、うちのお店は下がっておらず、むしろ少し上がっている感じ。これもウミウシのおかげ」

 

◆町のブランディングにも寄与

 

7月に開かれたイベント「ウミウシ王国in越前町2026」

 

また、町の観光連盟もこの新たな観光資源に期待を寄せています。
   
「越前がに以外の時期に『越前町=ウミウシ』というイメージが定着すると、春や夏といった時期にも多くのお客様に来てもらえるようになると思うので、ウミウシが見られる場所やイベントを今後増やしていきたい」(越前町観光連盟・毛利裕昭さん)
   
町のブランディングにも大きな影響を与える可能性を秘めているウミウシ。町は、ダイビング客だけではなく町全体のさらなる観光客の呼び込みにつなげたい考えです。
  
三田村代表は「これからもウミウシに光をあてながら、海の幸や宿泊など、全体の観光につなげて多くのお客様に来てもらいたい」と期待します。
  
越前町を“ウミウシのまち”に―
 
小さな海の宝石が、町を活気づける大きな宝になるかもしれません。

 

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