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煮崩れせずスープになじみやすい「越のリゾット米」収穫 特産化に取り組む福井市円山地区で児童が稲刈りを体験
福井市の円山地区では、まちづくりの一環としてパエリアやリゾット専用のコメの特産化に取り組んでいます。26日、地元の小学生がリゾット米の稲刈りをしました。地域で生まれたコメの、販売までの取り組みを取材しました。
福井市円山地区でつくられている「越のリゾット米」は、県農業試験場がパエリアやリゾット専用のコメとして開発したものです。2016年からは地元の住民によって育てられていて、加熱しても粒がつぶれず溶けにくいのが特徴です。
「越のリゾット米」が収穫の時期を迎え、25日は地元の円山小学校の5年生が収穫を体験しました。児童たちは、授業の一環で田植えからコメ作りに携わっています。
児童にリゾット米を知っているかを尋ねると「はい!前に食べたときに美味しかった」「地元にこんなコメがあるのは誇りに思うし、みんなにも食べてほしい」と胸を張っていました。
一方、地元のカフェ「シエロ」では「越のリゾット米」を使ったメニューを提供していて、中でもトマトリゾットが人気だということです。調理を担当している代表の冨田敏信さんは「炒めても煮崩れせず、コメ自体が淡白なのでスープになじみやすい」と絶賛します。
リゾット米は血糖値を緩やかに上げることから、健康食としても注目されています。
さらに「越のリゾット米」ならではのこんな特徴も。「イタリアのリゾット米のように芯が残らないよう福井で開発されたコメなので、抵抗なくおいしく食べてもらえると思う」と冨田さんは話します。
特産化に向けて商品開発を手掛ける地域おこし協力隊の日芳佳奈子さんは、徐々に販路が広がり知名度が上がりつつある「越のリゾット米」について、「このコメが地域の真ん中にあって人がつながっていけばいい」と、地域をつなぐ存在になってほしいと願っています。
「越のリゾット米」は、福井市内にある農産物直売所・喜ね舎で購入することができます。
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