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県内タクシー業界に大きな変化 新幹線県内開業で2次交通の役割増大

2024.03.05 18:50

北陸新幹線県内開業で、福井を訪れる観光客やビジネス客の移動を考えると、タクシーやバスなど駅からの二次交通の役割がこれまで以上に重要になってきます。県内のタクシー業界では、今、大きな変化が始まっています。

<吉田アナウンサーリポート>
「先月から県内の多くのタクシーで利用可能になったこちらの配車アプリ、スマホ上で近くにいるタクシーを把握できたり、目的地までの料金も分かりやすく表示されています」

アプリ「GO」は、スマートフォン上の地図を使って、乗り降りする場所を入力すると近くのタクシーが到着するというもの。

<吉田アナ>
「ではタクシーを呼びます!」

約5分後
<吉田アナ>
「まもなく!あ!来ました来ました!あっという間でした!」

これまでのように、電話で配車をする必要や、場所を伝える必要もありません。料金は、アプリに登録したクレジットカードで決済します。

タクシー運転手:
「県外から来た人も、GOでとなると、配車してもらっても我々が慣れていないとスムーズに行かない」

1月下旬、あわら市のタクシー会社でも、配車アプリの導入を前にドライバー向けの
講習会が行われていました。

講習に参加したドライバー:
「高齢で対応は大変だが、時代の流れに対応していかなければならない」
「ナビと連動しているので分からない場所でもフォローしてくれる」

県は、北陸新幹線県内開業に向け、3800万円をかけタクシー会社のアプリ導入費用を全額負担しました。現在、県内の法人タクシーの約6割で、845台のうち474台でアプリを使うことができます。

一方で、県内のタクシー業界は、人口減少による運転手不足問題を抱えています。タクシー運転手の数は年々減少。県は、3月16日の北陸新幹線県内開業までに、営業運転ができる2種免許を持つ人がタクシー会社に運転手として採用された場合、採用者や採用した会社に奨励金を出すなど緊急の対策を行っています。

県タクシー協会の矢崎孝明会長は「コロナで高齢運転手はやめるし、若手は転職する流れがあったが、ここにきて運転手になってみたい人が増えている」と話します。また、アプリGOの影響については、「(配車の)電話をするのが嫌という人もいるし、混んでる時間帯に電話すると断らないといけないこともあるが、次から次へと移っていくので便利」としています。

また、配車アプリがもたらすデータの蓄積にも期待しています。
矢崎会長:
「データによって、どの時間帯にどこの区域でタクシーが足りていないのか見えるように、効率的に人員配置のやりくりができればいい」

また、国は、4月から、タクシー会社が管理するドライバーが、自家用車で客を運ぶことができるライドシェアの導入を目指しています。

矢崎会長:
「都市圏から始まるだろう。(今後)ガイドラインやルールが決まってくるので福井にあったスタイルを検討していく」

北陸新幹線県内開業で、大きな変化に対応する県内のタクシー業界、新幹線開業後も
スピード感ある対応が求められています。

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