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福井市長が小寺副市長の辞職届を受理 3月末で辞職へ 地方公務員法違反で略式起訴 市長自身の責任と処分は第3者委員会に委ねた上で判断
福井市が公募した介護サービス事業者の情報を市の元職員に漏らしたとして、福井市の小寺正樹副市長が26日、地方公務員法違反で略式起訴されました。これを受けて福井市の西行市長は27日、小寺副市長から2024年10月に出されていた辞職届を受理すると表明しました。小寺副市長は3月末で辞職します。
検察などによりますと、2022年6月下旬、当時、福井市の福祉部長だった小寺副市長は、市の公募に申し込んだ介護サービス事業者の情報を市の元職員で社会福祉法人の男性職員に漏らしたなどの疑いで2024年10月に書類送検され、26日、地方公務員法違反の罪で略式起訴されました。
これを受け福井市の西行市長は「略式起訴という結果は非常に残念。市民の市政への信頼を損ねたことは非常に申し訳なく思う」とコメントしました。
また、西行市長は2024年10月時点で、小寺副市長から辞職届を受け取っていたものの検察の判断を待つために保留し、27日、辞職届を受理したと明かしました。小寺副市長は3月末で辞職します。
西行市長は、自身の続投の判断は間違っていないかという質問に対して「そうですね。間違いというよりも結果が今出たので、しっかりと受け止めようとしている」と語りました。
また、2023年12月の福井市長選挙を巡り、自身の個人演説会に市職員を動員したとして、公職選挙法違反の罪で前田和宏元企業局企業管理者が略式起訴となっています。西行市長は「私が市長になってから彼は管理者だった。その前は同僚であったわけで、そして私の選挙に関することということもあって、明確に何に責任があるのかというのを言える材料はないが、外から『あなたに責任があるでしょう』と言われるのであれば何らかの責任がそこに存在するのではと思っている」と述べました。
一連の市職員幹部の略式起訴を受けて西行市長は、自身への処分も含めて今後、外部の有識者も入れた委員会の判断に委ねるとしました。
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