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高度な知識持つ“外国人留学生”を獲得したい 県内49企業の「オンライン合同説明会」に全国から237人【福井】
「高度外国人材」という言葉をご存じでしょうか。大卒レベルの学歴があり、高度な知識や技能を持つ外国人をさします。福井の企業でもグローバル展開、インバウンドへの対応が進む中、高度外国人材の採用が不可欠となっています。こうした中、県は
2026年春に大学を卒業する全国の外国人留学生などを対象としたオンラインの合同企業説明会を開きました。
この合同企業説明会は、高度な知識を持つ外国人を県内企業への就職につなげたいと県が開いたもので、2025年春に日本の大学、大学院を卒業予定の外国人留学生と、すでに卒業し日本での就職を希望している外国人が対象です。
オンラインでの説明会に出展したのは、セーレン、日華化学、福井銀行など県内の大手企業49社。この日は全国からのべ237人の留学生が参加し、企業側の説明を聞きました。各企業の担当者は、詳しい仕事内容のほかに福井の魅力についても熱心に説明していました。
参加した各企業の担当者たちは「全国に店があって、海外の方にも購入いただいている。人気が出てきたので、これからグローバル展開していくために色んな興味がある方に会えると思い、参加させてもらった」、「全く福井県について知らない方ではあったが、福井県にも興味を持っていただけたらという思いで話をさせてもらって…フクビ化学はもちろん福井についても知ってもらえたと思う」などと話していました。
また、すでに6年働いているアメリカ出身の担当社員は「入社動機としては、面接に行ったときに仕事内容が面白くてここで仕事をしてみたいと入社した。実際に入ってみると働きやすい環境で休みも取りやすいので私にはとても合っていた。福井県も雰囲気が良かったので、個人的には東京などの都会より好きだった」などと、留学生に説明をしていました。
今回の合同企業説明会に向け、県のFUKUI外国人材受入サポートセンターでは、全国281の大学にPRを行い、留学生の参加を呼びかけました。
坪川貞子センター長は「日本の文化に親しんで4年間大学生活を送った留学生が日本で就職したいと思っても、なかなか就職がうまくいく人が少ない。福井県は、皆様のキャリアとかこれから活躍できるポストをきちんと用意している企業がたくさんあるよということで開催した。企業もいかに外国人が活躍できる職種を提供できるかということにもなるし、企業の即戦力ももちろんそうだが、将来長く戦力、活力になっていくような大学生とのご縁を結んでいただきたい」と期待しています。
日本の都市部では、外国人を集めた対面の企業説明会も開かれていますが、福井では、国内、海外からも参加できるようオンラインで開催したということです。
都市部の留学生は、日本での就職を希望しても6割から7割の人が就職先を見つけられず帰国しています。こうした現状を受け、県は、県内企業に「高度外国人材」についてもっと知ってもらい採用につなげていきたいとしています。
優秀な外国人に福井を選んでもらうためにも、企業の熱心なアピールと、県の継続的なフォローが重要となっています。
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