2人の高校生が発案「シェアサイクル・ふくチャリ」の“貸し出し場所”が拡大 利用者は新幹線開業で2倍以上に【福井市】 |ニュース|福井テレビ

ニュース

  • ホーム
  • ニュース
  • 2人の高校生が発案「シェアサイクル・ふくチャリ」の“貸し出し場所”が拡大 利用者は新幹線開業で2倍以上に【福井市】 

ニュース

県内のニュース

2人の高校生が発案「シェアサイクル・ふくチャリ」の“貸し出し場所”が拡大 利用者は新幹線開業で2倍以上に【福井市】 

2025.03.17 18:45

北陸新幹線の県内開業から16日で1年が経ちました。県内開業を前に、新たなインフラとして2年前に福井市で始まったサービスが「シェアサイクル・ふくチャリ」です。貸し出し場所はこれまで福井市中心部が目立っていましたが、いま、中心部の外へと広がりを見せています。きっかけは2人の高校生の探究学習でした。
 
田島アナウンサー:
「スマートフォン一つで気軽に利用できるふくチャリ。県内で初めて、郵便局前に貸し出し場所が設置されました」
 
17日、福井市の福井南郵便局で行われた福井市と日本郵便の包括連携協定式では、福井市の西行茂市長が「日本郵便は全国にくまなくネットワークがある。福井市にとって広がりのある協定になると思う」とあいさつしました。
 
これまで、地域の見守り活動など生活安全については協定を結んでいましたが、今回、公共交通の利便性や観光PRなど広い分野で連携して取り組んでいくとしました。その一つが、福井南郵便局前に設置したふくチャリの貸し出し場所です。ここで、1カ月間利用状況を調べる実証実験が行われます。
   
2年前からスタートした自転車をシェアするふくチャリ、スマートフォンのアプリに登録すれば、簡単に電動アシスト付きの自転車をレンタルできます。福井駅前など福井市中心部に貸し出し場所が集中していますが、市中心部の外に広げることで利便性の向上を目指します。
 
実は、今回の郵便局前の貸し出し場所設置は、2人の高校2年生の探究学習の一環で実現しました。

生徒たちは「羽水高校に行くためのバスが減便されていて、福井駅に行く人が困っている。それを改善するには、ふくチャリを設置すれば解決できるのではないか」と考えたそうです。現在は、福井駅から羽水高校まで40分以上かけて歩く生徒もいるそうです。
   
日本海コンサルタント社会事業本部の中野達也さんは「令和6年度に北陸新幹線が県内に開業してそこからさらに利用が伸びて、令和5年度比で220パーセントを超えた。徐々に利用者が増えている」と話します。
 
北陸新幹線の県内開業で観光客の利用拡大も期待されています。

生徒たちは「福井市内に人が集まっていないところもある。もっとポート(貸し出し場所)を拡大していけば、人が集まってくれる」と期待しています。

<シェアサイクル・ふくチャリ>
・福井市内に102台、貸し出し場所は9カ所ある。 
・2年前からスタートし、福井市は最初の年度で目標の1万1000回利用回数を達成、北陸新幹線が開業して利用者は2倍以上に膨んでいる。
・貸し出し場所が増え範囲が広がると、新たな人流も生まれると期待されている。

  • Twitter
  • LINE
ニューストップに戻る
【公式】福井テレビニュース
  • 広告