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SNS総フォロワー数110万人超え“小説紹介クリエイター”けんごさんが出前授業 高校生に本の「再読」の魅力を訴える 福井
若い世代に本の魅力を感じてもらおうと9日、勝山高校でSNSの総フォロワー数が110万人を超える人気小説紹介クリエイタ―のけんごさんが出前授業を開きました。生徒に語ったのは、本をもう一度読み直す「再読」。その言葉に秘められたメッセージを聞きました。
県ふるさと文学館が企画した出前授業で、勝山高校の生徒100人余りを前に登壇したのは、福岡県出身の小説紹介クリエイター・けんごさん27歳です。
SNSの総フォロワー数は110万人を超え、TikTokなどSNSで、わずか1分の動画に小説の魅力を詰め込み若者の心をつかんできました。
自身も小説家として活動しているけんごさんは自らの体験を交えながら、読み返すことで作品の印象が変わる「再読」の大切さを訴えました。
けんごさん:
「高校生、そして中学生の時の読書体験が皆無だったんですよ。僕はそのことをものすごく後悔しています。10代の感性というのは僕は一生取り戻せないわけですよ。その感情を持ってして本を読んでいたら、大人の僕とは物語に対して全く違う感想を抱くと思うんですよ。今は分からなかったとしても、大人になって再読してまた楽しめるという権利が皆さんにあるんですよ。だからこそ、僕は皆さんに本を読んでほしいと思っています」
けんごさんの話を聞いた生徒たちは「小説はハードルが高いと思う人もいるが、それでも本を手に取りたくなる話だった」「本を読むときに、ここ分からないと思うことがあったが、それはおかしなことではない。今回『再読』の魅力を知って、これまでは本をもう一回読むことがなかったので実践しようと思った」などと感想を話していました。
県ふるさと文学館は、毎年、文学の魅力を著名な作家やクリエイターの生の声で伝えようと、県内の高校でこうした出前授業を行っています。
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