歴史を〝撮った〟福井人　石川光陽と川崎紀雄が託した願いなんだー？ワンダー！福井テレビ

2025年は戦後80年。
今回は戦時中に命がけで写真を撮影した2人の福井人を調査した。

まず、調査員が向かったのは東京。
2・26事件や東京大空襲など、数々の歴史的瞬間を撮影した元警視庁カメラマン、石川光陽氏が福井市出身だということが分かったからだ。
次女の令子さんに取材することができた。持ってきてくれたのは、歴史をおさめた80年前のネガ。光陽氏は戦後、GHQにネガを提出するよう求められたが、これを拒否したという。戦争に負けてもなお、写真を残そうと一人〝闘った〟福井人の強い思いが写真に込められていた。

続いて調べたのは福井市の県立歴史博物館。1945年の福井空襲の写真展が開かれていたが、この写真は福井市の民間カメラマン、川崎紀雄氏が撮影したことが判明した。残されている直筆の手記には「この写真は奇跡的にとらえ得たものである。彼の日の思い出を残しておく」と、後世に託す強い思いが書かれていた。